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Vol.150 未来を変えていく「連結決算」の仕組み

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グループ経営において
連結決算の仕組みが重要であることは
これまでも繰り返しお伝えしてきました。

グループ経営者としては、
連結決算を導入することで、

✓グループの現状が見える化できる
✓グループ経営判断に活用できる
✓グループ業績を向上できる
✓グループ戦略を策定し実行できる
✓グループ企業価値を向上できる
 ・・・・等々

いろいろなことを望まれるでしょう。

 

一方で、このような望みは、
ただ単に「連結決算書」を作成するだけでは、
実現するのは難しいと言えるでしょう。

なぜかというと、

—————————————————–
「連結決算書を作ること」と
「連結決算をグループ経営に役立たせること」は、
全く別次元の世界である
—————————————————–

からです。

Vol.55(4)

 

一般的には、
「連結決算=連結決算書を作成すること」
といった認識で語られることが多いです。

この認識自体が
間違っているわけではありませんが、
同時に押さえておいていただきたい点もあります。

それは、

————————————————————-
●連結決算書を作成すること=「過去情報」の見える化
●経営に役立たせること=「現在・未来情報」の見える化
————————————————————-

といった違いがあることです。

 

つまり、
過去情報である連結決算書を作成しただけでは、
過去のグループ状態は見える化できますが、
現在や未来のグループ状態を見える化することまでは、
難しいのです。

一般的に、経営判断は、
過去については参考にしつつも、
現在や未来のことを意識して実施していくものです。

そう考えると、
連結決算書を作成するだけでは、
グループ経営判断にとっては、
不十分と言えるでしょう。

もし経営者として
「連結決算」に興味を抱いた場合には、
上記のような違いを意識したうえで、
「自社に必要な連結決算とは何か?」
という点を考える必要があります。

——————————————-
過去情報としての連結決算なのか?
現在情報としての連結決算なのか?
未来情報としのて連結決算なのか?
——————————————-

Vol.89(2)

 

経営者として本当に興味があるのは、
おそらく、
「現在情報」「未来情報」を活用した
経営判断に活用できる「連結決算」のはずです。

 

「過去情報」も重要な情報です。
過去を振り返り、レビューすることは、
とても重要な姿勢です。

ただ、過去情報はあくまで過去情報です。

終わった過去は変えることはできませんし、
経営者としては、過去の情報を踏まえ、
「現在はどうなっているのか?」
「未来をどう変えていくか?」
という点が、より重要になるはずです。

 

ただ、ここで1つ
ご認識いただきたいこともあります。

それは、いきなり
「現在情報としての連結決算」や
「未来情報としのて連結決算」の仕組みを
構築することは難しいということです。

つまり、
「現在情報としての連結決算」や
「未来情報としのて連結決算」を導入するには、
そのベースとして、
「過去情報としての連結決算」の仕組みが
構築できていることが大前提なのです。

 

そのため、
連結決算の仕組みづくりのスタートは、
やはり、
「過去情報としての連結決算書」作り
からとなるでしょう。

 

少し遠回りのように
感じられるかもしれませんが、

——————————-
連結決算の仕組みを
「過去⇒現在⇒未来」
の順番に少しずつ広げていく
——————————-

ことが大切な視点です。

Vol.127(1)

 

くれぐれも
過去情報を作成するだけの仕組みで
終わらせないようにしてください。

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