これまで、
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●シェアードサービス化の最優先目的は?
↓
●最初は「業務の標準化」に焦点を当てるべき
↓
●そのためには「業務の棚卸」が必要
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ということでお伝えしてきました。
つまり、「業務の棚卸」をすることが、
シェアードサービスの出発点になるということでした。
この「業務の棚卸」にあたっては、
「Vol.125 失敗しない「見える化」の3つのポイント」
の中で、以下の3つのポイントをお伝えしました。
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①各業務の見える化の作業は各担当者が実施した方がよい
②できる限り簡単なところからスタートする(完璧を求めない)
③業務の見える化作業を日常業務の中に組み込む
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それぞれのポイントの趣旨は、
①主体性
②実行性
③継続性
ということでした。
Vol.126では「①主体性」について、
Vol.127では「②実行性」について、
お伝えさせていただきましたので、
今回は、最後のポイントである
「③継続性」
という点について、
もう少しだけお伝えさせていただきます。
「継続すること」
これがどれだけ大変なことかは、
今さらお伝えするまでも無いと思います。
継続できるかどうかで、
実力が大きく変わってきます。
そんなことは当然すぎる話ですが、
頭では理解できていても、
実行することがとても難しいテーマです。
巷には、
「継続する」
というテーマの話や書籍が
溢れています。
参考になるものも多くあると思いますし、
いろいろな手法があります。
私が、ポイントとして、
「③業務の見える化作業を日常業務の中に組み込む」
と表現しているのも、
ポピュラーな手法の1つだとは思います。
今回、継続性についての
いろいろな手法をお伝えするのも
悪くないとは思ったのですが、
一般論的なお話になってしまいます。
そこで、
「継続力」という点は、
私自身も大きなテーマにしていますので、
今回は少し個人的な思いをもとに
お伝えさせていただこうと思います。
たとえば、
この記事ブログですが、
「半年は毎日書こう」
と決めてスタートしましたが、
継続して毎日書いています。
(当初予定の半年を超えてきましたが)
決して暇なわけではありません。
バリバリ実務をしているなかで、
時間を作り、日々書いています。
私自身、ブログに限らず、
あらゆることにおいて「継続」できるように
自分なりの「習慣化」の工夫をしています。
継続することは本当に大変ですが、
そのなかで感じることもあります。
それは、
「どれだけ強い意志を自分の中でもっていても、
自分1人の世界では継続することは難しい」
ということです。
結局、人は1人の力だけで
生きているわけではなく、
多くの人とのかかわりの中で、
助けられたり、助けたりしながら生きています。
このかかわりの中には、
ライバル視する相手だったり、
助けたい相手だったり、
いろいろな関係があると思います。
ただ1つ言えるのは、
「他者の存在があるからこそ継続できる」
のではないかと思っています。
そう考えると、
「継続力」というテーマを
個人の意志や力だけに頼ることには、
限界があるような気がします。
とても意志が強く、
継続することに慣れている人もいるとは思いますが、
割合で言うと、間違いなく
継続できない人の方が多いでしょう。
そのような個人が多く集まっているのが
組織であり、会社になります。
経営者になるような人物は、
圧倒的に「強い継続力」をもっているはずです。
一方で、社員のほとんどが
社長のような「強い継続力」はもっていません。
経営者としては、
この前提を十分に理解したうえで、
「継続できる仕組み=個人の意志に頼らない仕組み」
の構築を意識すべきだと考えています。
多くの「他者」が集まるのが、
企業組織ということです。
この特性を
逆にプラスに考えたらよいのではないか、
と思っています。
1人では頑張れなくても、
多くの仲間・ライバルのいる企業組織だからこそ
「個人が継続するための仕組み」
が可能になる、
と考えてみてはいかがでしょうか。
このような視点に立つと、
組織において、
いろいろな「仕組み(仕掛け)」が
考えられると思います。
具体的な仕組みについては、
ここでは割愛させていただきますが、
いろいろな手法を活用して、
「個人の意志に頼らない仕組み」
で「継続できる組織文化」を
作っていただければと思います。
(今回は抽象的な話になってしまいました)