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【事例】株式会社ライドオン・エクスプレス

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※平成29年4月14日に株式会社ライドオン・エクスプレスより適時開示されている「会社分割による持株会社体制への移行、商号の変更及び定款の一部変更に関するお知らせ」をもとに情報を整理しています。

内容

持株会社体制への移行

開示概要

●平成29年4月14日開催の取締役会において、
平成29年10月2日を効力発生日とする単独新設分割により、
持株会社体制に移行することを決議。

●併せて、持株会社への移行に伴い、
商号を「株式会社ライドオンエクスプレスホールディングス」に
変更するとともに、定款を一部変更する旨を決議。

●平成29年6月28日開催予定の
第16期定時株主総会の承認が得られたことを条件に実施。

持株会社体制移行の背景・目的

●「ご家庭での生活を『もっと美味しく、もっと便利に』」をテーマに、
・宅配事業における拠点ブランドとして宅配寿司「銀のさら」
・複合化ブランドとして宅配御膳「釜寅」/宅配寿司「すし上等!」等
・提携レストランの宅配代行ブランドとして「ファインダイン」
を展開している。

●これら全国の宅配拠点(デリバリー)ネットワーク、
事業活動において構築した顧客データベース(ビッグデータ)、
One to Oneマーケティングによる販売促進ノウハウ、
それらリソースとのシナジー効果を上げられる
業務提携M&Aファンドからの投資等を通じ、
「次世代ホームネット戦略」を基本戦略として事業活動を進めている。

●「次世代ホームネット戦略」の実現に向けて、
今後更なる顧客ニーズに応えていくために、
オンデマンドでのサービス提供を軸とした
「オンデマンドプラットフォーム」を構築していきたいと考えている。

●「オンデマンドプラットフォーム」の構築に向けては、
同社の主要業態である「宅配寿司」、「宅配御膳」のブランド力、
サービス力の更なる向上を目指すと共に、
提携レストランの宅配代行ブランド「ファインダイン」の市場拡大、
サービス力の向上及び他ブランドとの複合化店舗を、
まずは首都圏を中心として展開していく必要があると考えている。

●「オンデマンドプラットフォーム」の構築による企業価値の向上を図るため、
また、今後のサービス拡大に向けた新業態の開発M&A等の検討を進めるため、
今以上に迅速な意思決定と事業実行及び
市場環境の変化に柔軟に対応できる体制づくりが必要であると判断し、
持株会社体制へ移行することを決定した。

持株会社体制への移行方法

同社を分割会社とし、
新設する「株式会社ライドオンエクスプレス」及び
「株式会社ライドオンデマンド」を承継会社とする新設分割。

会社分割日程

①新設分割計画書の承認取締役会:平成29年4月14日
②新設分割計画書の承認株主総会:平成29年6月28日(予定)
③新設分割の期日:平成29年10月2日(予定)

 

Reviw

今回は「ライドオン・エクスプレス」の事例です

「銀のさら」とか「釜寅」を運営している会社のようです。

 

グループ売上高は約180億の会社ですが、
毎期、利益を順調に伸ばしている様子で、
これからも事業拡大が期待される状況と言えるでしょう。

同社の今後の戦略として、
「次世代ホームネット戦略」の実現に向けて、
今後更なる顧客ニーズに応えていくために、
オンデマンドでのサービス提供を軸とした
「オンデマンドプラットフォーム」を構築していきたい、
との思いがあるようです。

 

キーワードとして、
「次世代ホームネット戦略」
という文言が出てきましたが、
同社の有価証券報告書にわかりやすい概念図があったので、
転載をさせていただきます。

 

この「次世代ホームネット戦略」を実現するための
インフラが「オンデマンドプラットフォーム」という位置づけのようです。

 

そして、
この「オンデマンドプラットフォーム」の構築に向けては、
・同社の主要業態のブランド力、サービス力の更なる向上
・提携レストランの宅配代行ブランドの市場拡大、サービス力の向上
・他ブランドとの複合化店舗の展開
といったことを目指しているとのことです。

 

このような状況下において、
・今以上に迅速な意思決定と事業実行
・市場環境の変化に柔軟に対応できる体制づくり
が必要であると判断されて、
今回ホールディング経営に移行する流れです。

 

同社のように、
マルチブランド、事業間のシナジー、新規事業、M&A、
といったようなキーワードが
グループ経営の重要なテーマになっている会社は、
自然とホールディングス化の方向に向かっていくようです。

なぜかというと、
まさに同社がホールディングス化する目的として挙げられている、
・迅速な意思決定と事業実行
・市場環境の変化に柔軟に対応できる体制づくり
といった点でホールディングス形態は
親和性のある組織デザインだからだと思います。

(参考記事:Vol.182 グループ戦略におけるホールディングカンパニーの役割は?

 

ちなみに現在、同社では、
子会社が1社存在するようですが、
その子会社の事業を確認してみると、
「同社とシナジー効果が期待できるベンチャー企業への投資を目的」
とする会社(投資事業有限責任組合)のようです

そのため、
実質的な事業経営という意味では、
親会社だけが事業を行っている印象で、
現在は、ほぼ単一会社のような状況であると思われます。

 

これまで単一会社のなかの
事業部別のような形で経営管理できていたものを
わざわざホールディングス化して、事業部隊を切り出し、
それぞれ子会社化して管理していくカタチに変えるということは、
今後、さらなる事業の増加新規事業投資M&A
といったことが見込まれているのではないかと推測されます。

また、もともと子会社の方で実施している
ベンチャー企業投資とのシナジー効果の方も
ホールディングス化の流れとあわせて
今後はより積極的に考えていっている気もします。

 

目指す方向がはっきりしている同社が
ホールディングス化によって、
今後さらなら事業拡大・成長をしていけるのか。

とても興味深いところです。

 

★★★★★★★
企業成長と
ホールディングス化
★★★★★★★

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