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Vol.243 なぜ「小さな会社」こそが「ホールディングス化」すべきなのか?

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ホールディングスは大きな会社のもの?

一般的にはホールディングス経営は、
大きな会社のみが採用しているイメージがあると思います。

このサイトでも事例としては
一般公開されている上場会社の情報をもとに分析とかをしているので、
どうしても、
「ホールディングス=大きな会社」
と感じてしまうかもしれません。

 

但し、ホールディングスの構造を考えると、
大きな会社に限定したものではないはずです。

小さな会社でも、効果があると思えば、
戦略的にホールディングス経営を活用してもよいですし、
実際に会社規模にかかわらず、
ホールディングス的な形にしたいと考えている経営者に
お会いすることも結構あります。

 

 

小さな会社こそホールディングス化の効果が出やすい

大きな会社がホールディングス化するより、
小さな会社がホールディングス化する方が、
とても大きな変化が起きやすいです。

 

当然、大きな会社にとっても
ホールディングス化を決断し、移行することは
とても大きなチャレンジだと思います。

但し、大きな会社の場合は、
すでにいろいろな仕組みもあったりしますので、
ホールディングス化することで「変える」のは結構大変だと思います。

 

一方で、小さな会社の場合には、
人材や仕組みがもともと不足しています。
そのなかでホールディングス化という大きな組織構造の変化をするので、
その分、ホールディングス化の前後の変化率は大きなものとなると思います。

 

 

経営者のタイプとホールディングス

経営者にもタイプはいろいろあると思いますが、
大きく分けると、
———————————————-
①1つの分野を地道に深堀りしていくタイプ
②いろいろなことをやりたくなるタイプ
———————————————-
の2つのタイプに分けられるのではないでしょうか。

 

どちらのタイプが良い悪いというものではありませんが、
タイプにあった経営方法を実践していかないと、
うまくいかないという点では共通かと思います。

 

このサイトで扱っている「ホールディングス」とか、
「グループ経営」といったことになると、
おそらく「②いろいろなことをやりたくなるタイプ」の経営者の方が
興味をもたれるテーマになるかと思います。

この「②いろいろなことをやりたくなるタイプ」の経営者の場合、
複数の会社をつくったり、M&Aで他社を買ったりするなかで、
全体が整理されずぐちゃぐちゃになるケースは散見されます。

そのため、経営している複数会社を
きちんと管理する仕組みを作っていくことは
「②いろいろなことをやりたくなるタイプ」の経営者にとっては、
とても重要な経営スキルといってもよいでしょう。

 

大きな会社の場合には、優秀な社員がいて、
最低限のグループ会社管理がされていくことが期待できますが、
小さな会社の場合には、
経営者が意識的に「仕組み」を作らないと、
誰も複数の会社を管理できず、バラバラになっていきます。

 

ここでぜひ検討したいのが「ホールディングス」です。

小さな会社にとっても「ホールディングス」をうまく活用できれば、
効果的に機能してくれると考えています。

 

 

小さな会社こそホールディングス経営

人材が不足している小さな会社こそ
ホールディングス経営をうまく活用することで、
経営の改善度合いは大きなものになるはずです。

ホールディングス化することで、
たんなる複数会社の経営から、
きちんとグループシナジーが発揮される
連結グループ経営にも変えていくこともできるはずです。

 

また、今後、組織規模を拡大していくようであれば、
なおさら、小さな組織のうちにホールディングス化したうえで、
グループ会社数が増えても、組織規模が大きくなっても
きちんとグループ管理ができる「仕組み」を作っておきたいところです。

 

大きくなってから変えるのはとても大変ですので…。

 

★★★★★★★
ホールディングス化の効果は
小さな会社の方がでやすい
★★★★★★★

 

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