多くの場合、ホールディングス経営では、
ホールディングカンパニーがグループ経営の頭脳として
グループ戦略企画・立案をしたうえで、
各子会社はその大方針に従ったなかで大幅な権限委譲をされ、
事業運営をしていく形が望まれています。
ただ、子会社の現場実務をわからないまま
ホールディングカンパニーが全体戦略の絵を描いたとしても、
実際に実行されるものになるかは疑問が残ります。
親会社として「待ち」の姿勢ではなく、
子会社の方へ下りて行き、歩み寄り、
一緒に考えてあげたり、ときには手を動かす、
といった姿勢が必要だと思っています。
そのような人材を、ホールディングカンパニーに配置できれば、
きっと目指しているグループ経営の形に近づけるのではないでしょうか。
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