記事一覧

Vol.64 赤字の子会社を直視して判断する勇気

Pocket

複数会社化する際に
よくあるパターンの1つが、
「新規事業のために子会社を設立する」
というパターンです。

ただ、
思ったように事業を軌道に乗せることができず、
事業停止状態になって放置されていたり、
赤字が続く中でダラダラと営業を続けたり、
といった状況も、
現実としては多く見かけます。

Vol.64(1)

また、
トライした新規事業が上手くいかない場合に、
せっかく設立した子会社を活用するために、
別の事業に変更するという事例も
よく見かけます。

一方で、
このような子会社については、
経営者としては、
正直あまり直視したくない現実のようです。

本当はこのような会社こそ、
早めに経営判断を下していくことが
重要なのですが、
赤字のまま放置され続ける傾向があります。

見たくない現実であることは
確かにそうだと思いますし、
その気持ちも理解はできます。

但し、
経営者が、
現実から目を背けていては、
正しい経営判断ができません。

本音としては見たくない現実であっても、
経営者こそ、しっかり直視して、
適切な経営判断をしていく必要があります。

Vol.64(3)

その意味では、
赤字子会社も含めた形で
きちんと連結決算書を作成し、
数字で「現実」を確認するプロセスは、
とても重要です。

数字で現実を見ると、
とても具体的になるため、
嫌でも経営判断の必要性を実感できるからです。

連結決算の仕組みは、
見たいものだけを見るものではなく、
見たくないものまで見えるようにする仕組みです。

Vol.64(4)

連結グループ全体として
適切な経営判断をするためには、
必要な仕組みといえるでしょう。

きちんと
連結グループ全体の現実を
数値で把握したうえで、
ときには、
「撤退する」
「損切りする」
「捨てる」
といったような判断が必要な場合もあります。

但し、
いろいろな意思決定を
スピード感をもって実施する経営者でも、
「撤退する」
「損切りする」
「捨てる」
といった経営判断は、
苦手にしている場合が比較的多いと思います。

Vol.64(2)

とくに、
新規事業のために会社を設立したような場合は、
なおさら、その判断が鈍るようです。

その結果、
消去法的に別の事業を始めて
会社を維持することが目的になったり、
赤字額がさらに膨らんでしまう、
といったこともあります。

結局、
赤字の事業会社を放置して、
ずるずると延命しても、
無駄なエネルギーや支出が増えるだけです。

これは、とてももったないことだと思います。

限られた経営資源を最適配分するのが、
経営者の役割であることを考えると、
このような延命状況がベストでないことは明らかです。

このような状況を避けるためにも、
定期的に連結決算書を作成し、
グループ全体の現状を数値で把握する仕組みを作ることで、
感情に流されず適切な経営判断ができるように
努めていくことが必要だと考えています。

Vol.53(1)

業績の良い他のグループ会社だけを見て
経営判断しているだけでは不十分です。

連結決算書を作ると、
赤字で足を引っ張っている会社が存在することが
一目瞭然になります。

感覚的には黒字だと思っていても、
連結決算書を作成すると赤字に陥る、
といった状況もあるかもしれません。

とはいえ、
それが現実であるなら仕方がありません。

経営者としてやるべきことは、
その現実をきちんと直視して、
適切な経営判断を下すことだけです。

Vol.64(5)

おそらく、
撤退が必要な場合があることは、
誰よりも経営者自身が理解しているはずです。

見たくないグループの現実を
具体的かつ客観的に見えるようにすることで、
経営者が苦手にしている
「撤退する」
「損切りする」
「捨てる」
といった経営判断を適切に実施できるよう
後押しをしてくれる「きっかけ」。

連結決算の仕組みには
このような効果もあると言えます。

見たくはないけど、
見なければいけない現実を直視する勇気。

Vol.64(3)

経営者には必要だと思います。

関連記事