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Vol.137 これまでの記事を、ここで一度整理してみたいと思います(1/3)

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グループ経営関連の専門記事として
ここまで、いろいろな切り口でお伝えしてきました。

たとえば、
・連結決算
・ホールディングス
・シェアードサービス
・業務フロー
・グループ経営資源
・グループ組織デザイン
等々。

テーマが少し散らばってきた感がありますので、
今回は、これまでの内容を
一度整理をしてみたいと思います。

Vol.16(2)

とはいっても、
毎日ランダムにテーマを決めていますし、
日々の業務の中で対峙する現実や課題を通して、
私の中の思考も変わり続けますし、
進んだり、戻ったりします。

また、「経営」という領域は、
いろいろな経営者や研究者が
これまで模索し続けてきたテーマであり、
シンプルに整理すること自体が不可能です。

そのため、
本日時点での私なりの
1つの切り口の整理ですので、
その点は予めお断りしておきます。

 

今回、整理してみたいイメージは、
「グループ経営組織」
の全体像です。

整理軸を以下の2つにして
考えてみました。

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イメージとしては、
縦軸は「組織の構造」で、
横軸は「組織の実行力」といった感じでしょうか。

 

まず、
ビジネスにおいては大きく分けると
・1人の個人ですべてを完結する
・複数人で分業して実施する
の2つのタイプに分類できます。

一般的には
ビジネス規模が大きくなるほど、
後者の「複数人で分業して実施する」形に
ならざるを得なくなります。

つまり「組織」化していくわけです。

さらに、この「組織」ですが、
分業しただけでは、
なかなか効率よく動いてくれません。

分業された人や機能が
それぞれの好き勝手にバラバラ動くようでは、
いわゆる「組織」とは言い難いです。

分業された人や機能が
全体として連動する形になってこそ、
本当の意味での「組織」といえます。

このような意味で
上図は縦軸を
「分業」
「調整」
の2つに分けています。

つまり、
会社組織は「分業」と「調整」の
2つが揃ってこそ機能していく、
ということです。

Vol.63(1)

 

次に横軸ですが、
こちらは「整備」「運用」という切り口で
分けています。

端的に表現すると、
「整備=組織のデザインを決めて環境を作ること」
「運用=デザインされた通りに組織を動かすこと」
という考え方です。

私なりの表現ですと、
「整備=組織デザイン」
「運用=仕組み・実行」
といった感じです。

 

言葉の厳密な定義について
語りたいわけではありませんので、
定義については、
あまり意識しすぎないでいただきたいと思います。

まずはイメージを共有するために、
言葉・定義を当てはめている感じですので。

Vol.39(4)

要は、
「連結グループ組織
   =『分業or調整』×『整備or運用』」
という形に細分化して、
これまでのテーマがどこに該当するかを整理してみたい、
という趣旨です。

組織というからには、
何らかの分業がされているはずですが、
それらをどのようにデザインし、
動かしていくのかという切り口が、
①や③の領域になります。

また、
分業された組織が、
有効かつ効率的に機能していくには、
分業された各機能等が連携されるような
調整機能が不可欠です。

この調整機能を
どのようにデザインし、動かしていくのか
という切り口が、
②や④の領域ということになります。

 

当然、このような切り口が
唯一ベストなものではありませんが、
シンプルにしないと整理になりませんので、
あえてこの4領域に分けてみました。

これまでいろいろなテーマを
取り上げみましたが、
それぞれのテーマは、
①~④のどこに分類できるのでしょうか?

Vol.27(3)

それぞれの領域で重なりあるテーマも多いのですが、
強引にでも分類をしてみたいと思います。

分類結果は、
引き続き次回の記事で
お伝えさせていただければと思います。

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