連結決算の仕組みに不可欠な「連結パッケージ」

連結決算の仕組みを構築する際に
欠かせないアイテムがあります。

それは、
「連結パッケージ」
です。

つまり、
グループ各社の情報を
収集するためのフォーマットです。

 

必要と思われる情報を
パラパラと各社ごとに好き勝手なスタイルで集めていては、
作業効率も悪くなります。

必ず漏れも出てきてしまいます。

そのような状況に陥らないために、
情報収集フォーマットである、
自社オリジナルの「連結パッケージ」を作っておき、
これを活用してグループ内の情報を収集するのです。

 

グループ会社数が少ないから
あえて「連結パッケージ」を作成しなくてもよい、
と思われる会社も多いようですが、
グループ会社数に限らず、
私は「連結パッケージ」をきちんと作った方が良いと思っています。

連結決算の仕組み化には
絶対に不可欠なツールだからです。

※連結パッケージについては、是非以下の記事も参考にしてみてください。

Vol.66 グループ会社の情報を「集める」仕組み
Vol.69 グループ内共通言語としての連結パッケージ

更新されない連結パッケージ

「連結パッケージ」を作成している会社において、
よく見かける「残念」な状況があります。

それは、
「連結パッケージ」の内容が
更新されない状況です。

 

確かに一度作成した「連結パッケージ」を
見直したり、修正したりするのは、
手間がかかります。

内容を修正したら、
グループ各社へその旨の連絡も
必要になります。

また、「連結パッケージ」に
入力する側のグループ会社からしても、
頻繁に内容が変わると、
ついて行くのが大変になります。

 

そのため、
更新した方が良いと思っていても、
なかなか「連結パッケージ」の内容を
更新できないまま使い続けているケースは
非常に多いのです。

 

ただ一方で、
日々経営をしていると、
必要とする情報が同じであり続けることは、
本来少ないものです。

そのため、
グループ経営の内容が進化していくとともに、
本来は「連結パッケージ」の内容もあわせて
変わっていくべきと言えるでしょう。

 

それにもかかわらず、
「連結パッケージ」が更新されない状況が多い、
ということは、
グループ経営において
「連結パッケージ」が上手く活用されていない、
という状況が多い、ということなのだと思います。

更新されない連結パッケージ≒更新されないマニュアル

一般的に業務を標準化したりする際に、
業務マニュアルのようなものを作ったりします。

但し、実際に作成された業務マニュアルが
活用されずに眠ったままになるケースは多いものです。

結局、
生きた業務マニュアルは、
絶えず活用されると同時に、
絶えず更新がされています。

 

つまり、

—————————
「更新すること」と
「活用すること」は
比例関係にある
—————————

と言えるでしょう。

 

更新されたマニュアル自体に意味があるというよりは、
絶えず更新をするという「行為」に意味があるのだと思います。

絶えず更新するという「行為」は、
絶えず現状を見つめ直し、考える行為を実践している、
ということだからです。

「更新すること=考えること」なのです。

 

私は、この業務マニュアルの考え方と、
連結パッケージの考え方は、
結構似ていると思っています。

結局「更新されない連結パッケージ」
意味するものは、
・連結決算の仕組みを考えない
・連結決算の仕組みを見直さない
ということなのだと思います。

ただ単に、
連結決算書を作ることだけが
目的になっている状況と言えるかもしれません。

生きた「連結パッケージ」を目指す

連結決算の仕組みが
グループ経営に根付いている会社は、
連結パッケージも上手く活用されています。

グループ経営の内容が進化していくとともに、

✓必要とする情報が変わった
✓新しく必要となる情報が増えた
✓昔は必要だったけど、今はあまり必要としていない情報になった
✓入力間違いが多いフォーマットになっている

といった様々な変化に
連結パッケージ自体も対応していくべきです。

 

まさに
「生きた連結パッケージ」
が求められます。

 

私が理想とする
みんなで作る連結決算
においても、
「生きた連結パッケージ」
は不可欠なツールだと思っています。

グループ会社の
あらゆる立場の社員を巻き込むためのツールが
「連結パッケージ」
なのです。

 

つまり、
グループ経営において

——————————-
連結パッケージは、
「グループプラットフォーム」であり、
「グループ共通言語」である
——————————-

と言えるでしょう。

 

グループ経営者は、
連結パッケージを
是非最大限活用してみて下さい。

また、万が一、今現在、
更新されないままの連結パッケージに
なっているようであれば、
これを機に一度見つめ直してみていただくと
良いと思います。

★★★★★★★
連結パッケージは生きていますか?
★★★★★★★

 

参考記事

●「(Q28)連結パッケージはどのように作る?

●「(Q29)これからの「連結パッケージ」のあり方とは?