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Vol.97 社員が辞めないために「ホールディングス」を活用

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今年は8月1日より
大企業を中心とした就職活動が
解禁されたようです。

少子高齢化社会において
労働人口が減少していく傾向の中で、
最近の景気回復のより、
人手不足感が深刻になってきました。

正社員化を加速させる企業も増えてきていますが、
今後「人材の確保」が間違いなく
経営の最重要課題になるはずです。

経営には
いろいろな大事な要素がありますが、
最後に行きつくところは、
「人」
になっていきます。

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間違いなく、
「企業の力=人の力」
になるはずです。

ここでいう「人」には、
経営者も含まれますし、
アルバイト等の人材も含まれます。

結局、
経営戦略を作るのも「人」ですし、
経営戦略を実行するのも「人」です。
企業経営のすべては、
「人」に行きつくと考えて良いでしょう。

優秀な人材を常に獲得できる大会社とは違い、
とくに小さな会社や中小企業では、
人を大切にし、育てていくことが出来なければ、
企業存続に直結する問題になります。

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一方で、
ネームバリューやブランド力が無いと、
そもそも優秀な人材に見向きもしてもらえない、
というジレンマもあると思います。

これは、
1つの現実として受け入れざるを得ません。

経営者としては、
見向きをしてもらえる会社に変えていくしかない、
と覚悟してください。

そのためには、
まずは、
「今の人材」
に目を向けるところから
始めるしかありません。

今働いてくれている人材が
本当に幸せに働ける会社になっていければ、
自ずと魅力のある会社として
外部人材も目を向けてくれるようになるはずです。

良い人材を採用することも重要ですが、
そのために「今いる社員」のことを
再度見つめ直す必要があります。

そして、まずは
「今いてくれる社員が辞めない組織」
に変えることが、
結局は新規採用の近道でもあります。

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もし
「今いる社員では物足りない」
「今いる社員では変われない」
ということであれば、
おそらく経営者にも問題があるはずです。

社員は
経営者の姿勢を写す鏡のようなものなので、
「社員が物足りない=社長が物足りない」
「社員が変われない=社長が変われていない」
という可能性が高いです。

 

少し前置きが長くなりましたが、
このような人材の考え方は、
1つの会社であっても
グループ経営においても同様です。

グループ経営の場合には、
より緻密に
「グループ人材戦略」
の検討、実行が必要になってくるでしょう。

グループ企業は、
法人格は別法人であっても、
外からの見た目は同じ会社として見られます。

たとえば、
グループ企業のうち1社だけが
素晴らしい人材戦略をもっていても
効果は薄いです。

もし1社でも
ブラック企業のような会社があれば、
他のグループ企業も同様に
見られてしまいます。

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結局、
グループ全体として、
人を大切にし、育てていく仕組みがなければ意味が無い、
ということです。

逆に、
グループ全体として、
素晴らしい人材戦略を実行していければ、
他社と比べて何倍もの競争力をもった
企業グループになっていけるはずです。

このようなグループ人材戦略を立案し、
実行していくために有効なのが、
「ホールディングス経営」
です。

そして、
グループ人材戦略の要になるが
「ホールディングカンパニー」
です。

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実は、
事業ごとに複数会社化することは、
人材戦略という意味では、
一定のメリットがあります。

業種や仕事内容によって
働き方や望むべき人材が異なることがありますが、
1つの会社の場合には、
1つの人事制度やルールに縛られがちです。

一方で、
人の働き方や求められる人材の特性に応じて、
会社を分けてグループ会社化しておくと、
それぞれのグループ会社に適した
人事制度やルールを適用していけるというメリットがあります。

一方で、
法人格は違えど同じグループ内の会社であれば、
グループ社員として最低限望まれるレベルは、
全グループ社員に満たしておいた欲しいものです。

そうでなければ、
グループ全体としても
バラバラの組織になってしまいます。

つまり、
グループ経営を前提にすると、
①グループ内で共通の「グループ人材戦略」
②グループ各社特有の「グループ会社別人材戦略」
の2つを同時に実践していく必要がある
ということです。

このような人材戦略を管理し、
フォローしていく際に、
ホールディングカンパニーが
力を発揮してくれます。

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俯瞰的な立場にある
ホールディングカンパニーに、
「グループ人材の底上げ・標準化」
「グループ人材の多様化」
という2つのミッションを持ってもらうのです。

そして、
このような「ホールディングス経営の仕組み」を作るのは、
経営者の重要な仕事です。

グループ経営者は、
ホールディングスを上手く活用して、
今いてくれるグループ人材が辞めない仕組み、
今いてくれるグループ人材が育つ仕組み、
の構築を心掛けてください。

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