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【事例】マルコ株式会社

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※マルコ株式会社より適時開示されている「会社分割による持株会社体制移行及び子会社(分割準備会社)の設立に関するお知らせ(平成30年4月2日)」をもとに情報を整理しています。

内容

持株会社体制への移行

開示概要

●平成30年4月2日開催の取締役会において、
平成30年10月1日(予定)を効力発生日として
会社分割の方式により持株会社体制へ移行すること、
及び平成30年4月24日(予定)に分割準備会社として
100%出資の子会社(分割準備会社)を設立することを決議した。

●また、平成30年10月1日付で
「MRKホールディングス株式会社」(予定)に商号変更し、
引き続き持株会社として上場を維持する予定である。

●会社分割による持株会社体制への移行及び商号変更については、
平成30年6月下旬に開催の定時株主総会決議による承認及び
必要に応じ所管官公庁の許認可が得られることを条件に実施する。

持株会社体制への移行目的

●同社を取り巻く環境は、
企業収益の改善、設備投資の持ち直しが持続する中、
雇用環境の継続的な改善により、個人消費も緩やかな回復が見られるなど、
総じて回復基調の中で推移している。

●一方、賃金の伸び悩みや社会保険料の負担増加など
将来への不安を背景とした節約志向が依然として続いており、
消費者ニーズの変化への対応がこれまで以上に求められている。

●グループにおいては、『Maruko Reborn Project』を掲げ、
徹底したコストの見直しによる“収益力の強化”、
テレビやWebなどメディアを活用した新規顧客へのアプローチなどによる“集客力の向上”、
新たな製商品・サービスの拡充及び新たな販売方法の提供等による“購入機会の拡大”、
店舗及び人員の拡充による“販売力の強化”など、
成長基盤の構築を着実に推進している。

●このような環境下において、
既存のお客様の満足度を高めるとともに、
新たなお客様の獲得を目指すべく、
“美”に関連するより多くの商品、サービスを提供し続けられる体制の構築を目的に
持株会社体制へ移行する方針を決定した。

●創業以来、すべての女性が心身ともに
美しく輝いていただけるためのサポートを行うことが使命と考え、
お客様それぞれのライフステージに寄り添った商品・サービスを総合的に提供できる
『美の総合総社』になることを目標に掲げ、
役職員一丸となって取り組んでいる。

●この度の持株会社体制への移行は、
『美の総合総社』に向けての一歩であり、
新規商品・サービスの開発及び既に商品・サービスを提供されている企業との
アライアンスやM&Aをより積極的に推進し、
その実効性を高めることを目的としている。

●また、経営戦略機能と事業執行機能を分離することで
経営責任の明確化・意思決定の迅速化を図るとともに、
経営感覚を持ち合せた将来の幹部候補となる人材を
育成可能なグループ運営体制を構築することができるものと考えている。

●持株会社体制への移行後、引き続き上場会社となるとともに、
・グループ全体の統一的かつ柔軟な戦略策定
・経営資源の最適配分
・子会社における業務執行状況チェック
などの機能を担い、戦略的かつ明確な経営組織を整備することにより、
グループ企業価値の最大化を目指していく。

持株会社体制への移行方法

●同社を分割会社とする会社分割により、
分割する事業を100%出資子会社(分割準備会社) に承継させる予定。

会社分割の日程

①分割準備会社設立承認取締役会:平成30年4月2日
②分割準備会社の設立:平成30年4月24日(予定)
③吸収分割契約承認取締役会:平成30年5月中旬(予定)
④吸収分割契約締結:平成30年5月中旬(予定)
⑤吸収分割契約承認定時株主総会:平成30年6月下旬(予定)
⑥吸収分割の効力発生日:平成30年10月1日(予定)

 

Review

今回は「マルコ」の事例です。

同社の過去の状況を見ると、
4年くらい前までは、グループ経営ではなく、
単体決算会社でした。

それが、平成26年1月に子会社を設立したあたりから、
グループ会社が数が着実に増えてきている感じです。

 

そして、大きな出来事としては、
平成28年にRIZAPグループに加入したことでしょうか。

多額の資金調達によりキャッシュも大きく増加し、
M&A戦略を本格化してきている雰囲気です。

 

このようななかで今回のホールディングス化は、

—————————————-
『美の総合総社』に向けての一歩であり、
新規商品・サービスの開発及び
既に商品・サービスを提供されている企業とのアライアンスや
M&Aをより積極的に推進し、
その実効性を高めることを目的としている
—————————————-

とのことです。

 

やはり、M&A戦略を本格化する場合には、
ホールディングス化を検討される会社が多いですね。

 

ちなみに、
親会社であるRIZAPグループも
M&A戦略をベースにしながら拡大を続け、
かつ、ホールディングス移行した会社になります。

●参考
【事例】RIZAPグループ
Vol.223 M&A戦略におけるホールディングカンパニーの役割

 

親会社の影響があっての
今回のホールディングス化かはわかりませんが、
RIZAPグループから見ると、
今回のマルコ社のホールディングス化は、
中間持株会社という位置づけになります。

つまり、親会社として、
「美の総合商社」事業を、
中間持株会社化したという流れとしても
捉えることができるでしょう。

 

今後、RIZAPグループ全体として、
どのように進んでいくのか、
マルコ社のホールディングス化とあわせて
注視していきたいと思います。

 

★★★★★★★
親子でそろって
ホールディングス化
★★★★★★★

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