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Vol.16 社長の頭の中をビジュアル化して比較しましょう

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多くの上場会社では、
グループ経営を行っており、
連結決算を行っています。

上場している場合や
上場したい会社の場合には、
連結決算が必須となります。

それでは、そのような会社は
グループの中がきちんと整理されていて、
思い通りの連結グループ経営が
できているのでしょうか?

実は、上場企業や
管理体制が進んでいる会社にあっても、
グループ会社管理には、
相当苦労をしているのが実情です。

今の時代、
経営のスピードは早く、
新しい取引形態が次から次へと
生まれてきます。

このようななかで、
グループ会社が多くなればなるほど、
グループ全体を管理するのは、
とても難しくなってきます。

Vol.13

結局、どれだけ大きな会社や
管理の進んだ上場会社であっても、
グループ会社を管理し、
連結決算を実施し、
連結グループ経営を実践していくにあたっては、
相当苦労しているということです。

大きな会社や上場会社であっても
簡単に連結グループ経営を
実践できているわけではないのです。

だから、小さな会社はあきらめましょう、
と言いたいわけではなく、逆に
「最初は上手くいかなくても当然」
くらいの気持ちで始めてよいのでは、
と思っています。

どのような会社でも
苦しみながら連結グループ経営のスタイルを
模索しながら地道に形を作っていっています。

グループ内の取引やグループの体制なども
ビジュアル化し、その都度整理しながら、
地道に連結グループ内の状況を
まとめていっているのです。

そして、多くの会社が最初にやるのは、
グループ全体の「デザイン」をして、
取引の流れやそれぞれの会社の役割を
明確にする作業です。

そして、グループ内の状況・役割・取引等は
最初にいったん決めても
状況に応じて変わっていきますので、
その都度、「絵」を描き直し、
現状を見えるようにアップデートしていく作業です。

Vol.16(2)

グループ内の状況について、
「理想と現状の見える化」を
タイムリーに実施している会社は
きちんとした連結グループ経営ができています。

逆に、上場会社や大きな会社でも
この「グループ内の見える化」ができていない会社は、
次第にグループ内がグチャグチャになり、
経営管理が上手く出来なくなっています。

つまり、連結グループ経営を
きちんと実践していくために、
また、メリット・デメリットも把握するために、
まずは社長の頭の中にある複数会社化のイメージを
紙に描き、ビジュアル化し、
具体的にすることが最初の重要な作業となります。

これから複数会社化を目指す
経営者の皆さまには、
①現状(単一会社の中での状況)
②理想(複数会社化したときの状況)
について、紙に描いて整理してみてください。

そして、
「①現状」と「②理想」の絵を並べて、
両者の違いが明確にわかるようにしてみてください。

少しでもあいまいな部分があってはダメです。

Vol.16(1)

トップ自らが、
この「①現状」と「②理想」を
どれだけ具体的に「見える化」できるかが、
経営にとってはとても大切になります。

グループ内で、
この「絵」の認識にズレがあると、
複数会社化したときに
バラバラになってしまう要因になります。

それを避けるうえでも、
複数会社化をする理由を明確にして
共有できるようにしておく必要があります。

複数会社化、連結グループ経営にあたっては、
社長の頭の中をどれだけ見える化できるか、
その「デザイン力」がとても重要になっていきます。

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