企業が活動を行っていくにあたり、
お金の問題は避けて通れません。

会社によって、お金の管理の厳格さの程度には
バラツキがありますが、
やはり着実に成長していく会社は、
お金の管理がきっちりされています。

Vol.2

但し、お金の管理といっても、
何でもかんでも支出をカットすることが
よいわけでもありません。

本当のお金の管理が出来ている会社というのは、
投資するべきところには、きちんとお金を投資し、
締めるところはきちんと財布のひもを固くしています。

このお金に関するバランスやメリハリが
とても重要になるということです。

一般的にはお金の管理は、
経理部が実施するといったイメージがあるかもしれません。

確かに現物管理という意味では経理部が
主となって実施しますが、
一方で、お金に対する考え方については、
企業風土や経営方針による部分が大きいため、
社長の意識に大きく左右されます。

結局、現物をしっかり管理しても
現場のお金に対する考え方がずさんであれば、
お金の管理はできていないも同然です。

そのため、お金に対する考え方や管理については、
経営者自身が確固たるポリシーをもって、
企業内の全ての現場に伝えていくことが大切です。

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そして、企業が複数化した場合はどうでしょうか?
つまりグループ経営になった場合です。

1つの会社の場合には、
経営者の下に経理部が1つある組織が通常です。

これがグループ会社化した場合、
各子会社に経理部を置いてしまうと、
間接部門がかなり重い組織になってしまいます。

小さな会社や中小企業の場合には、
そもそもそのような人材を複数配置するほどの
人材がいなかったり、余力がありません。

一般的には親会社である
メイン事業を実施している会社の既存の経理部が
すべてのグループ会社の経理も請け負っている、
といった状況も現実にはよく見かけます。

現実対応としては、
これでも当面よいかもしれませんが、
グループのお金の管理という点においても、
ホールディングスがとても有効です。

つまり、
グループ会社内のお金の管理を
ホールディングカンパニーが一手に引き受けて、
お金に対する考え方をグループ企業に教育しつつ、
お金の管理、出納事務も実施する、
というスタイルです。

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ホールディングカンパニーが、
グループ各社のお金の全体像を把握することで、
資金に余力がある会社から足りない会社へ融通することもできます。

また、入金や出金の窓口をグループ内で一元化することで、
出納業務の効率化を図れたり、
グループ全体のお金の流れをコントロールできるようになります。

そうすることで、
グループ全体で資金戦略を作ることもできますし、
金融機関や得意先、仕入先との交渉も
有利な条件を引き出せるかもしれません。

つまり、
ホールディングカンパニーが
お金に関する「企画」「調達」「運用」「出納」といった業務を
各子会社から積極的に奪い取ることで、
グループ全体としてお金のコントロールができるような体制にできるのです。

そして各事業子会社には、
各現場業務に専念をしてもらうことになります。

但し、だからといって、
各事業会社の現場においてお金に無頓着でよくなる、
というわけではありません。

結局は、現場におけるお金の考え方や
採算管理ができていなければ、
グループ全体のお金のコントロールなどできません。

ホールディングス経営という「形」を活用して、
グループ全体のお金のコントロールができる組織デザインはできますが、
実際に有効に機能するためには、
結局は各現場の意識レベルに左右されます。

そのため、
経営者はホールディング経営を活用するとともに、
グループとしてのお金の考え方について、
各事業子会社、現場社員に、メッセージを伝え続け、
グループ会社全員がお金に対して高い意識を持つ
組織にしていくことが必要です。

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そのためには、
経営者自身がお金のことについて詳しくなる必要があります。

また、
グループ全体のお金がどうなっているかの現状を
経営者が正確に把握できる仕組みにする必要があります。

是非、ホールディングスを活用することで、
グループ全体のお金の管理をして、
強いグループ会社にしていきましょう。