忙しい現場

最近は、どこの会社も
本当に忙しそうにしています。

 

マーケットが縮小していく日本において、
多くの会社が、異業種参入や海外進出等によって、
なんとかマーケットを維持・拡大していく傾向が
年々強まっているように感じます。

そのなかでは、
・M&Aによる子会社増加
・新事業のための新規子会社設立
・グループ内組織再編
といったことが常に検討されています。

 

スピードが重要な時代において、
経営トップの迅速な決断も重要ですが、
その決断に迅速に現場が応えていけるかどうかも、
同じくらい重要な点です。

 

いろいろとクライアントの現場を見ていて
最近感じる様子としては、

——————————————–
目まぐるしく動いていく経営トップの思いに、
現場はついていくだけで必死な状況
——————————————–

といった感じでしょうか。

やらないといけないことが山積み。
やらないといけないことはわかっているけど時間が…。
現場は、そんな感じだと思います。

 

現場がついてくるためには?

だからといって、
トップの迅速な決断やいろいろな経営改革が
悪いわけでは当然ありませんし、
重要なことだと思います。

ただ、トップの意思を
実行に移して具体化していくのは現場であり、
現場がついて来れないとカタチにはなっていかないというのも
また現実ではあります。

 

私なりに
いろいろと現場の声を聞いてみると、
こんな声が多い気がします。

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経営陣の思いはなんとなくわかるけど、
具体的にどのように現場で実行していけばわからない
————————————-

これは、多くの現場での本音のような気がします。

 

経営陣が普段触れている情報と
現場が日々の業務を実施していくなかでの情報では、
やはり大きな情報格差があります。

マネジメントする側と、
現場で日々頑張っている社員の間には、
重要視している事柄の差も違います。

 

現場はどうしても、
目の前の緊急な「日常業務」に
追われているものですので、
重要なことより緊急なことを重視がちなものです。

そのような日常の中で、
重要なことだとわかっていても、
トップの方針が漠然とした理解で留まっている限りは、
間違いなく後回しになっていくといえます。

 

グループ経営の難しさ

このような傾向は
グループ経営という点でも一緒です。

 

とくに最近は、
マーケットが縮小していく中で、
どこの会社も新規事業や周辺事業の拡大を
推し進めています。

そのようななかでは、
子会社数も増えていく傾向ですし、
M&Aにより異なる企業文化が
次々とグループ内に取り込まれていきます。

そうすると自然と、
グループ全体がバラバラに動いていく可能性も高まります。

 

多くの会社の経営方針としては、
「グループシナジー」
「グループ全体最適」
「グループが一体となって」
といったメッセージが唱えられます。

 

一方で、
それを実現していく現場では、その重要性はわかっていても、
事業領域が拡大し、グループ会社数が増えていくなかで、
自然に任せているとどんどんバラバラになっていく状況に
頭を悩ましているものです。

 

多様な価値観が混在するような時代で、
1つの会社をまとめるだけでも大変な時代です。

このような時代に、
複数の会社の思いや動きをまとめ上げて、
グループ全体最適を達成しながら、
グループシナジーを発揮していくのは、
至難の業といえるでしょう。

現場では、
そのグループ経営方針の思いは理解できても、
実行に移していくことができないのです。

 

その原因を突き詰めていくと、
もともと容易ではないチャレンジであるにもかかわらず、
「グループシナジー」
「グループ全社最適」
「グループが一体となって」
といったメッセージだけでは、
現場にとっては、あまりにも抽象的だからなのではないかと感じます。

 

結果として、目の前の緊急な業務に
忙殺されて日々が過ぎていくことになります。

 

グループ経営方針を達成していくためには

では、
グループ経営方針を達成していくためには、
どうすればよいのでしょうか?

 

やはり重要なことは

—————————
経営トップが、
もっともっと具体的にして伝える
—————————

ということなのだと思います。

難しいチャレンジ、抽象的な方針ほど、
経営トップがより「具体的」にしたうえで
現場へ伝えることが重要なのだと思います。

 

また、それと同時に、

—————————-
こまめに現場との間で
フィードバックを行う
—————————-

ということもセットで行うことが
重要なのだと思います。

 

抽象的な方針を、
現場が具体的に考え、実行していける状態を
経営トップとしては望まれるかもしれませんが、
現場はそれほど器用でないことも多いですし、
緊急な「日常業務」に追われています。

とくに、いろいろなことが専門化して、
情報量も多く、情報スピードが増している現在は、
現場の負担がかなり増しています。

さらに、グループ経営となると、
より抽象的な概念になりがちななかで、
一体感をもって方針を進めていくのは、
とても難解な業務です。

 

そのため、
経営トップやマネジメント層が、
より「具体的」にして伝えたうえで、
現場の方向性が間違っていないか、
現場が悩んで足踏みしていないか、
をこまめに確認し、「フィードバック」するような仕組みを
構築しておくことが必要だと思います。

とくに、こまめなフィードバックは、
疎かにされがちなので注意が必要です。

 

経営トップの方針がなかなか達成されないことに
悩まれているグループ経営者は、是非、

「より具体的に伝える&こまめなフィードバック」

が出来ているかどうか見つめなおしてみては
いかがでしょうか?

 

★★★★★★★
経営者が「より具体的に」を
意識していますか?
★★★★★★★