※平成28年10月13日に株会社マイネットより適時開示されている「会社分割(簡易新設分割)による持株会社体制への移行のお知らせ」をもとに情報を整理しています。

内容

持株会社体制への移行

開示概要

●平成28年10月13日開催の取締役会において
平成28年11月1日(予定)を効力発生日とする新設分割により
持株会社体制へ移行することを決議した。

持株会社体制移行の背景と目的

●グループは、スマートフォンゲームの買取、又は協業を通じて、
スマートフォンゲームの再生・運営を行う「リビルド」を中心に
ゲームサービス事業を行っている。

●現在はスマートフォンゲームセカンダリ市場でのシェア拡大をすすめ、
ゲーム業界になくてはならない産業のインフラとなることを目指して
事業を行っている。

●スマートフォンゲーム業界を取り巻く環境は、
国内市場が成熟するとともに競争が激化してきており、
大きな変革の時期を迎えている。

●そのような環境の中、
今後もゲームサービス事業の持続的な成長を実現させるためには、
グループ経営戦略として、
・事業環境の急速な変化への迅速且つ適切な対応
・関連する事業領域での連携やM&Aの推進及び事業シナジーの最大化
・グループの健全な成長を促す体制を確立すること
が必要と判断し、持株会社体制へ移行すべく、
新設分割を実施することとした。

●持株会社体制に移行することで、
経営機能と執行機能を分離した体制のもと、
持株会社においては、
・グループ経営戦略の立案
・経営資源の配分の最適化の意思決定
事業子会社においては、
・グループ経営戦略に基づく迅速な業務執行
により競争力及び効率性を一層高め、
グループ企業価値向上を目指す。

持株会社体制への移行の要旨

●株式会社マイネットが展開しているゲームサービス事業を、新設する事業会社へ分割。
●株式会社マイネットは持株会社となり、統括機能を担っていく。

持株会社体制への移行の日程

①分割契約承認取締役会決議日:平成28年10月13日
②新設分割の効力発生日:平成 28年11月1日

Review

今回は「マイネット」の事例です

同社の決算数値を確認してみると、

—————————————
【平成27年12月期】 売上高:約30億円 ⇒株式上場
【平成26年12月期】 売上高:約10億円
【平成25年12月期】 売上高:約8億円
【平成24年12月期】 売上高:約4億円
【平成23年12月期】 売上高:約2.5億円
—————————————

といった感じで推移していました。

売上高が急拡大している状況は、
まさに「上場準備⇒上場」の流れの
典型的なパターンです。

 

ただ、上記の数値は、
同社『単体』での数値となっており、
グループ経営ではなかったようです。
(連結決算も実施していなかったことになります)

 

一方で、直近の同社の状況を確認しますと、
いろいろと業務提携や企業買収の開示がされていました。

グループ経営という点では、
この半年間で以下のようなリリースがされています。

———————————–
平成28年4月:株式会社ポケラボの吸収分割後分割会社の株式取得(完全子会社化
平成28年8月:連結決算開始に伴う連結業績予想
平成28年10月:クルーズ株式会社のゲーム事業新設分割会社株式取得(完全子会社化
平成28年10月:持株会社体制への移行
———————————–

つまり、
株式上場後はM&Aも積極的に進めていき、
「グループ経営へ移行⇒連結決算開始⇒持株会社体制へ移行」
という流れになっているということです。

 

興味深いのは、
グループ経営体制になり、連結決算も始めて間もない時期に、
すぐにホールディングス化を目指している、
という点です。

おそらく、
今後もM&Aや新規事業展開を
積極的に実施していく思いがあると思われ、
そのために早期にグループ経営の仕組みづくりを
進めていく意志の表れではないでしょうか。

 

グループ経営を始めると、
これまでに感じることになかった課題や失敗も生じたりしますが、
積極的に「グループ経営の仕組み」づくりも意識されながら、
業容拡大を目指す姿勢は、
個人的にはとても良い方向だと感じています。

 

組織拡大期や、
グループ会社が増加する時期は、
放っておいてもアクセルは踏まれ続けると思いますので、
同社のように、
ブレーキ役割も担う管理面にもあえて目を向けて、
バランスを図る仕組みを構築していきたいものです。

この時期は、
アクセルとブレーキのバランスが
崩れやすい時期ですので。

 

今後も同社には注目してみたいと思います。

★★★★★★★
グループ経営拡大期こそ、
アクセルとブレーキのバランスを
注意したいものです
★★★★★★★