数値の一元管理の難しさ

会社のなかには、
いろいろな情報がありますが、
そのなかにはさらに
いろいろな「数値情報」があります。

・売上高数値
・仕入高数値
・在庫量
・各種回転期間数値

 

挙げだすときりがありませんが、
このような「数値情報」は、
それぞれの社員によって加工されていくこともあり、
どの数値が「正の数値」であるかが、
わからなくなることもしばしばあるのではないでしょうか?

人によって見ている数値が違う、
部署によって管理している数値資料が違う、
等々。

 

基本的には社内において「軸」になる数値は
1つである必要があるとは思いますが、
社員数が増えれば増えるほど、
意外と難しくなってきます。

社内数値を一元管理するのは、
容易ではないテーマと言えます。

 

さらに、
これが「グループ経営」になると、
なおさら難しくなってきます。

グループ各社の数値がそれぞれあり、
かつグループ全体をまとめた数値もあり、
これらのグループ経営数値を
グループ全体で一元管理するのは、
さらにハードルが高くなってきます。

複数の数値情報

グループ経営においては、
自然に任せていると、
グループの数値情報が散乱してしまう傾向があります。

グループ全体として
どの数値が正しいのか、
わからなくなってしまうことも多々あると思います。

 

この原因として考えられる
一番の要素は、

—————————–
グループ管理の「窓口」が
明確になっていない
—————————–

ということではないか、
と考えています。

 

これは、どういう感じかというと、
たとえば以下のような感じです。

・親会社の経理部から子会社へ数値情報Aの提供依頼
・親会社の営業部から子会社へ数値情報Bの提供依頼
・親会社の取締役から子会社へ数値情報Cの提供依頼

親会社のいろいろなところから、
子会社へ数値提供の依頼をしている、
といったような事例です。

 

そして、
この例でいう数値情報A、B、Cが
意外と似たような内容だったりするのです。

子会社からしてみると、
似たような資料を何個も作って
親会社へ提出することになり、
疲弊していきます。

 

一方で、
親会社側では、
子会社からの数値情報を、
異なる部署等でそれぞれが入手し、
それぞれが独自に加工したりしていくことで、
気づけば、
複数の数値情報が出来上がっていきます。

数値は「共通言語」

このように、
子会社側の負担も増える一方で、
親会社側でも数値情報が散乱し、
逆に何が「正」の数値情報であるかがわからなくなる、
という状況は避けたいものです。

 

数値というものは、
本来はかなり「客観性」があるツールです。

グループ内には、
経営者や、親会社社員
子会社社員、各種部署所属、
といった、あらゆる立場が存在しますが、
皆の「目線」をそろえてくれる役割を担うのが、
グループとしての「数値」情報です。

 

つまり、
グループ「数値」情報は
グループ経営において重要となる
「グループ内共通言語」
の役割を担ってくれるのです。

 

そのような本来便利なツールであるはずの
グループ数値情報が何パターンも存在したとすると、
その特長である「客観性」が失われてしまいます。

やはり、

———————————
グループ数値情報を
グループとして一元管理できる仕組み
———————————

を構築しておく必要があると言えるでしょう。

グループ数値情報の一元管理のためには?

それでは、
グループ数値情報を
グループとして一元管理するためには、
どうすればよいのでしょうか?

 

いくつかの手法やツールがあると思います。

そのなかでも最も重要なことは、
「グループ組織デザイン」
だと思っています。

 

つまり、

——————————————
グループ組織をデザインする際に、
まずはグループ情報を集約する「窓口」となる
部署・役職を明確に作る
——————————————

ということです。

とてもシンプルなことですが、
意外とここが明確になっていなかったりするものです。

 

ここが不明確になっていると、
組織として情報の一元管理が難しくなるでしょう。

窓口となる部署・役職が無い状態では、
特定の「人」に仕事がついてしまう、
という状況になってしまいかねません。

 

グループ内の誰に聞いても、
「グループ数値情報は××の部署が窓口です」
と回答してくれるくらい、
グループ内での役割を明確にしておけると、
グループ数値情報の一元管理の基礎を
作っていけると思います。

まずは、ここが
スタートラインなのではないか、
と感じています。

 

ちなみに、
ホールディングス化して、
ホールディングカンパニーに、
この役割を担ってもらう、
というのも1つの良いデザインだと
個人的には思っています。

グループ内の誰から見ても、
わかりやすいデザインですので。

 

どのようなグループ組織デザインであれば、
グループ数値情報を一元管理しやすいのか。
是非、経営者としては率先して
描いていただきたいデザインです。

グループ数値情報の一元管理は、
経営者にとっても重要なテーマですが、
グループ社員にとっても大きなメリットがあり、
望んでいるテーマだと思いますので。

★★★★★★★
グループ数値情報の
一元管理はできていますか?
★★★★★★★