グループ経営において
連結決算の仕組みが重要であることは
これまでも繰り返しお伝えしてきました。

グループ経営者としては、
連結決算を導入することで、

✓グループの現状が見える化できる
✓グループ経営判断に活用できる
✓グループ業績を向上できる
✓グループ戦略を策定し実行できる
✓グループ企業価値を向上できる
 ・・・・等々

いろいろなことを望まれるでしょう。

 

一方で、このような望みは、
ただ単に「連結決算書」を作成するだけでは、
実現するのは難しいと言えるでしょう。

なぜかというと、

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「連結決算書を作ること」と
「連結決算をグループ経営に役立たせること」は、
全く別次元の世界である
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からです。

Vol.55(4)

 

一般的には、
「連結決算=連結決算書を作成すること」
といった認識で語られることが多いです。

この認識自体が
間違っているわけではありませんが、
同時に押さえておいていただきたい点もあります。

それは、

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●連結決算書を作成すること=「過去情報」の見える化
●経営に役立たせること=「現在・未来情報」の見える化
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といった違いがあることです。

 

つまり、
過去情報である連結決算書を作成しただけでは、
過去のグループ状態は見える化できますが、
現在や未来のグループ状態を見える化することまでは、
難しいのです。

一般的に、経営判断は、
過去については参考にしつつも、
現在や未来のことを意識して実施していくものです。

そう考えると、
連結決算書を作成するだけでは、
グループ経営判断にとっては、
不十分と言えるでしょう。

もし経営者として
「連結決算」に興味を抱いた場合には、
上記のような違いを意識したうえで、
「自社に必要な連結決算とは何か?」
という点を考える必要があります。

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過去情報としての連結決算なのか?
現在情報としての連結決算なのか?
未来情報としのて連結決算なのか?
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Vol.89(2)

 

経営者として本当に興味があるのは、
おそらく、
「現在情報」「未来情報」を活用した
経営判断に活用できる「連結決算」のはずです。

 

「過去情報」も重要な情報です。
過去を振り返り、レビューすることは、
とても重要な姿勢です。

ただ、過去情報はあくまで過去情報です。

終わった過去は変えることはできませんし、
経営者としては、過去の情報を踏まえ、
「現在はどうなっているのか?」
「未来をどう変えていくか?」
という点が、より重要になるはずです。

 

ただ、ここで1つ
ご認識いただきたいこともあります。

それは、いきなり
「現在情報としての連結決算」や
「未来情報としのて連結決算」の仕組みを
構築することは難しいということです。

つまり、
「現在情報としての連結決算」や
「未来情報としのて連結決算」を導入するには、
そのベースとして、
「過去情報としての連結決算」の仕組みが
構築できていることが大前提なのです。

 

そのため、
連結決算の仕組みづくりのスタートは、
やはり、
「過去情報としての連結決算書」作り
からとなるでしょう。

 

少し遠回りのように
感じられるかもしれませんが、

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連結決算の仕組みを
「過去⇒現在⇒未来」
の順番に少しずつ広げていく
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ことが大切な視点です。

Vol.127(1)

 

くれぐれも
過去情報を作成するだけの仕組みで
終わらせないようにしてください。