これまでも
グループ経営における
シェアードサービスの有効性については、
お伝えしてきました。

但し、あまり整理した形で
お伝えできていませんでしたので、
今回は、改めて
「シェアードサービスのメリット」
についての一般的なポイントを
お伝えできればと思っています。

このメリットは複合的に発生します。

そのため、
完全に分類が難しいところはありますが、
●コスト面
●収益面
●人材面
●経営管理面
という4つの切り口で分けて
以下、ご紹介させていただきたいと思います。

Vol.32(1)

<シェアードサービスのメリット>

●コスト面
①間接コストの削減
②業務の効率化

●収益面
③業務品質の向上・顧客満足度向上
④新たなサービス受託収入

●人材面
⑤グループ内教育効果
⑥間接部門スタッフの意識改革・人事評価への連動
⑦特定専門人材への集中リスク軽減

●経営管理面
⑧グループ経営管理情報の一元管理と精度向上
⑨グループ組織知づくり
⑩連結財務諸表の作成の迅速化
⑪グループ内部統制の強化
⑫スムーズなM&A事後業務対応

 

ざっと項目を並べてみましたが、
いかがでしょうか?

項目だけでも、
グループ経営者としては、
ピンと来るものや
課題だと感じているものが、
あるのではないかと思います。

シェアードサービスは
簡単に出来上がる仕組みではないと思いますが、
思い切って取り組んだ会社には、
必ず、新たな気づきやメリットはあるはずです。

Vol.66(5)

但し、1つ注意が必要なのが、
短期的な利益は落ち込むかもしれない、
ということです。

このシェアードサービス機能の立ち上げは、
とても大きな「グループ経営改革」と言えるでしょう。

これまでのやり方を変えるとともに、
グループ全社員の意識もあわせて
改革していくことが不可欠です。

短期的な混乱は十分に想定されます。
短期的な非効率も十分に想定されます。
結果として短期的な利益が
落ち込む可能性も十分に想定されます。

これまで先行して取り組みを行っている
大企業でも試行錯誤をしながら、
シェアードサービス機能を構築しているようです。

すぐに効果が出たという事例は
あまり聞いたことがありません。

グループ経営改革をする際には、
あえて短期的な利益を
犠牲にせざるを得ない局面もあります。

経営者として、
このようなことを十分に覚悟したうえで
中長期的なグループ会社の
成長・発展を目指すのであれば、
是非「シェアードサービス」機能の仕組みづくりに
トライをしていただきたいと思っています。

Vol.58(2)

 

シェアードサービス機能は
決して大企業だけの仕組みではありません。

上記に掲載したすべてのメリットを
享受する必要もありません。

中小企業であっても
上記の項目の1つでも2つでも
解決したい項目があれば、
チャレンジする価値はあります。

グループ会社規模や
グループ会社が目指す目標に応じて、
いろいろな取り組み方があるはずです。

大企業は大企業なりの特性があり、
それに応じた悩みがありますが、
中小企業には中小企業の特性があり、
また違った悩みがあるはずです。

私個人としては、
「中小企業が取り組めるシェアードサービス機能」
に興味があります。

中小企業が、
連結決算の仕組みを構築するあたっても
ホールディングス経営をするにあたっても
シェアードサービス機能は、
とても有効な武器になるはずです。

Vol.53(1)

 

これから成長をめざしていく中小企業が、
シェアードサービスを導入することで、
成長加速できるような仕組み。

このようなシェアードサービスの形を
個人的には追求していきたいと思っています。

ということで、次回以降は、
「中小企業のシェアードサービス導入」
という点を意識した内容を
お伝えできればと思っています。