経営者として、
社員から尊敬され、信頼されること。

これは、
経営をしていくうえで
不可欠な要素だと思っています。

そこで本日は、
グループ経営者のために、
社員から尊敬され、信頼されるための
「ホールディングス」活用の考え方について、
お伝えしたいと思います。

まず考え方の前提について
少し触れさせていただきたいと思います。

冒頭の繰り返しになりますが、
経営者として、
社員から尊敬され、信頼されることは、
経営において不可欠な要素です。

Vol.57(2)

というのも、
社長がどんなに正しいことを言っても、
社員が動いてくれなければ、
経営としては成り立たたないからです。

経営者が正しいことを言ったからといって
社員がその通りに動いてくれるとは限りません。

人が動くかどうかは、
「何を言うかより、誰が言うか」
で決まるからです。

そのため、
経営者としては、
社員を動かすような発言をすること以上に、
「社員が動きたくなるような人」
に自分自身がなることの方が
重要だということです。

Vol.98

これは、結構難しいことです。

たとえば、
あこがれの人や、雲の上の存在から
声を掛けられたりすると、
その瞬間はとても効果があり、
人は動いたりします。

但し、
そのような効果は一時的なもので
長続きしないものです。

また、
そのような人は、
普段接点が少ないからこそ
発言に効果があるもので、
いったん普通の人だと分かってしまうと、
効果は急に無くなります。

結局、大切なことは、
経営者として継続的に信頼され「続け」、
発言を聞いてもらえる人間であり「続ける」こと
だと思います。

Vol.57(1)

そのためには、
会社の中で誰よりも努力し「続ける」ことで、
社員からの信頼を勝ち取る必要があります。

ポイントは「続ける」ことです。

永続していく会社経営を目指すのであれば、
経営者として、
「話を聞いてもらえる人間」
であり続ける努力は不可欠、
だということです。

大変なことだと思いますが、
成長し、永続していく会社の
「経営者の宿命」だと思って、
自分に厳しく頑張っていただきたいと思います。

ただ、
このような経営者自身の努力が
不可欠な一方で、
現実的には、それだけでは不十分な面もあります。

というのも、
経営者の行動や努力を、
社員の多くは身近で見ることができず、
実感できないからです。

Vol.76(2)

また、
そもそも経営者特有の苦しみや努力は、
社員が理解しようと思っても、
理解できない特性もあります。

経営者の努力や苦しみを
社員にきちんと説明する機会があれば、
理解をしてくれる社員も増えるかもしれません。

ただ、だからといって、
経営者自ら苦労話をすると
逆効果になりかねません。

それでは、
どのように経営者の苦労や努力を
社員に伝えていけばよいのでしょうか?

私は、このような場合に、
経営者に代わって重要な役割を担うのが、
「経営参謀」
の存在だと考えています。

Vol.33(3)

経営者と苦楽を共にし、
良き相談相手になってくれる
一番の理解者的存在です。

経営者の苦労や努力を
参謀は一番理解してくれているので、
経営者に代わって、
経営者の苦労や努力を
社員に対して代弁してもらうのです。

このように第三者を通じて、
その苦労や努力を伝えてもらうことで、
経営者の苦労や努力を
社員も素直に受け入れてくれるようになります。

経営者自身が自分に厳しく
努力をしていくことが大前提ではありますが、
それと同時に、
その事実を客観的に社員に伝えてくれる
経営参謀的役割を作っていくことも、
ポイントになってくる、ということです。

ここまでのお話を前提に
グループ経営の場合における話に
戻させていただきます。

私は、
グループ経営を実践していくためには、
ホールディングス型の経営を
提案しています。

より正確にお伝えすると、
「経営参謀としてホールディングスを活用する経営」
です。

Vol.74(3)

ホールディングス経営の場合、
社長と各グループ社員の間に
ホールディングカンパニーが位置しています。

私は、
このホールディングカンパニーを
社長の経営参謀的組織として位置づけるべき、
と考えています。

グループ経営の場合には、
単一会社以上に、
経営者の姿が見えづらくなるものです。

当然、
経営者の努力や苦労も
社員からは、より見えづらくなってきます。

このような見えづらい
グループ経営者の努力や苦労を
見える化してくれるのが
ホールディングカンパニーになります。

ホールディンカンパニーが
グループ経営者の参謀として、
経営者の努力や苦労を
グループ各社へ見える化するのです。

Vol.98(2)

このようなエッセンスを
ホールディングス経営の仕組みに組み込むことで、
グループ社員が経営者の声に耳を傾けてくれる体制に
していけるはずです。

ホールディングスには、
いろいろな可能性があるということです。