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【コラム】正解を探して…、気づくこと

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気づけば、
このブログを始めて1年くらいが経ちました。
最初は自分のノウハウ整理の意味も込めて
書き始めました。

 

独立して小規模で事業をやっていると、
やはり1人で複数の範囲の業務はやっていく必要がありますし、
また、専門性をもつことは当然重要ですが、
一方で専門外のことでも幅広く知識・技術を
身につけることは必要だと思っています。

そのため、
ブログを始めるに当たっては、
まずサイトの構築等の簡単な知識を学ぶところからスタートし、
WordPressを使って、
当ブログも一から自分で作りました。

 

好き勝手に書いている記事ばかりとはいえ、
最近は記事数も増えたせいか、
アクセスいただける方も増えてきている印象です。

そういう状況もあり、
せっかく閲覧いただいた方には、
少しでもお役に立つ内容を
お届けできればという思いもあります。

 

その際に、
どのような情報を整理したらわかりやすいのか、
ということはよく考えるのですが、
「多く閲覧されている記事 ≒ 役に立つ記事」
と仮定して、少し前に
アクセス数に応じて、
閲覧回数の多い記事をブログの横に
並べてみました。

blog

 

閲覧していただいている記事の内容には
偏りがあるようですので、
「よく閲覧される記事」というまとめ方も
少しは参考になるかと思っているのですが。

 

そして、
改めて自分自身も感じことがあります。

それは、
・ホールディングスに関する記事
・経営指導料に関する記事
・他社事例
といった記事がよく閲覧されているという状況です。

“正解”はどこにある?

“ホールディングス”については、
“連結決算”と並んで、
当ブログで書いているメインテーマのため、
アクセスが多いのも理解できます。

一方で、
個人的に少しだけ意外だったのは、
「経営指導料」
についての記事のアクセスが多いことです。

 

経営指導料について調べているうちに、
当ブログに行きついてしまったという方も
多いのかもしれません。

確かに「経営指導料」については、
税務的な配慮も必要ですし、
いろいろと悩みどころが多く、
調べたくなる理由はとても理解できます。

“経営指導料”というテーマは
税務的な「正解」や「ポイント」を調べている人が
多いのかもしれません。

 

私自身も、
悩んだり、調べたいことがある場合は、
とりあえずインターネットで「正解」や「拠り所」を
見つける作業をすることがあります。

ただ、いつも思うことがあります。
それは、

——————————–
本当に知りたいこと(≒正解)は、
どこを調べても、どこにも載っていない
——————————–

ということです。

 

情報化社会の中で、
上辺だけの情報は溢れていますし、
いくらでも探すことができます。

ただ、本当に知りたいことは、
その上辺の”先“にあることなのですが、
やはり「その先にあること」はどこを探しても、
見つけることができないことがばかりです。

“正解”を探した結果、・・・

私も20代の頃は、
必死で知識を身につけ、経験を積む中で、
存在するであろう”正解”を探す作業を
繰り返していたような気がします。

今はインターネットの時代ですが、
昔は書籍でしかなかなか調べられませんでしたので、
遠くても専門書の置いてある本屋に足を運び、
よく”正解”を探したものです。

 

「この本を買おうかどうか・・・」
「全部はいらないけど、この部分だけは参考になるし・・・」

こんな感じで、
本屋で書籍を立ち読みしながら、
悩むことも多かったです。

 

また、職場の先輩に聞いたりしながら、
あるべき”正解”を知る努力をしたものです。

 

ただ、20代後半から30歳くらいなると、
ある思いが強くなってきました。

「本当に知りたいこと(≒正解)は、
どこを調べても、載っていないし、
誰に聞いても、教えてもらえない」

「それは裏を返すと、
”正解“というものが実際には存在しないし、
どれだけ優秀で経験がある人も、
常に“正解”を知っているわけではない」

 

自分自身、知識を身につけ、経験を積み、
さらに、優秀な方々(優秀と思われている方々を含む)の
お話を聞いたりするなかで、
このように思えるようになったのだと思います。

 

そして、
そう思えるようになってからは、
良い意味での「割り切り」「自信」がつきました。

 

当然、調べられる範囲では調べますし、
法律で定められていることは十分に確認し、
検討をする必要があります。

但し、今はこう思っています。

———————————
最終的に実務の中で悩むところは
自分で考え、”正解”を作るしかないし、
“正解”は自分で作ってもよい
———————————

すべてにおいて断言できるわけではありませんが、
別に知名度のある会社や専門家が
“正解”と思われるものを知っているわけではない、
ということを今は確信しています。

 

こう思えるようになってからは、
とても仕事がやりやすくなったとともに、
より創造的な仕事ができるようになった気がします。

あるかどうかわからない”正解”の幻想を追っている限りは、
型にはまった領域でしか考えることもできませんので。

最後に

少し話を戻しますが、
閲覧されることが多い記事のテーマの1つである
「経営指導料」
というテーマについても、
私の中では“正解”は無いと思っています。

 

当然、税務的なケアと意味では、
税法の基本趣旨に沿っていることは必要です。

但し、
その基礎的な論点を押さえているのであれば、
それ以上の“正解”は、
経営者自身、各会社が、
作れば良いと思っていますし、
そうすべきだと考えています。

 

たとえば税務調査を意識したとしても、
絶対的な”正解”があるわけでないと思います。
結局は、税務調査官にもよりますし、
その時の他の論点のバランスもあります。

そんな将来の不確実な”正解”の幻想を追うよりは、
どんな状況でも正々堂々と自らが主張できる
”自社なりの正解“
を作ることに意識を集中させ、
それを見える化(言語化・明文化)し、
そのうえで、実態が乖離しないように「運用」することを、
心掛けた方が良いと思っています。

 

私の持論としては、
税務調査であったり、会計監査であったり、
その他諸々の状況においても、

—————————-
実態(中身)が伴っていれば、
いくらでも”心からの主張”ができる
—————————-

と考えています。

そのうえで「形式」も万全にして置ければ、
なお良しなのは言うまでもありません。

 

一方で、実態が無い状況に
いくら形式を整えても、
心からの主張は難しいと思いますし、
相手を納得させるのは容易ではないはずです。

 

結局、
自社のことは、
自社が一番知っているのです。

やはり自社が
自社の実態を考えながら作った”正解”こそが、
本来の”正解”なのだと思っています。
それを超える”正解”は、
そうそう存在はしませんので。

 

是非、
“一般的な正解”探しのステージを終え、
“自社なりの正解”を作りだすステージに
移行していっていただければと思います。

★★★★★★★
一般的な”正解”ばかりを
探そうとしていませんか?
★★★★★★★

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