会社規模が小さいうちは、
社長の頭の中だけで、
会社の全体像をある程度把握でき、
管理もできると思います。
但し、会社規模が大きくなっていけばいくほど、
社長の頭の中ですべてを整理するのは難しくなりますし、
すべての社員を直接マネジメントするのは
難しくなっていきます。
そして、1つの会社であっても、
事業規模が徐々に大きくなっていくと、
いろいろな切り口で会社の状況を
管理していくようになります。
事業別、地域別、機能別、
いろいろな切り口があると思います。
そのようなステージになってくると、
権限委譲の必要性も増してきます。
1つの会社の中に複数の事業部や機能ができ、
権限を持つ社員も増えてくると、
社長はなんとか良い方法で社内状況を整理し、
マネジメントができるように模索する時期が来ます。
また、「会社=自分のもの」という発想が、
少しずつ組織に馴染まなくなっていく段階にも
なっていくかもしれません。
さらに新規事業をするにあたっても、
上手くいっている既存事業とは切り離して取り組みたい、
といった思いも出てきます。
このようなときに多くの社長は、
「会社を複数に分けて管理をしていきたい」
と考え出すものです。
これは、多くの社長に共通する発想です。
つまり、「単一会社の限界」の時期です。
世の中には、複数の会社を運営している
経営者が多くいらっしゃいます。
複数会社化した経緯は千差万別だと思いますが、
創業当初から複数会社化していた会社は
ほとんど無いはずです。
経営者は、いろいろな思いの結果、
成長とともに複数会社化の道を歩んでいくのです。
但し、このような多くの複数会社化した企業を見ると、
たんに複数の会社に分けている、
といったレベルで留まっている会社が
あまりにも多いのが実情です。
きっと、当初描いていたような形の
複数会社運営ができている会社の方が
少ないのではないかと思います。
これはなぜでしょうか?
1つ言えるのは、
複数会社にすることは簡単ですが、
それを思い通りにデザインし、
コントロールし、機能していくような
「真の連結グループ経営」を実践していくのは、
想像以上に難しいということです。
本末転倒ではありますが、
複数会社化したがゆえに、
バラバラになってしまうことも多いのです。
経営者としては、このような事態だけは
なんとしても避けなければいけません。
だからといって、単一会社のままでも
限界が生じてくるのも事実です。
それでは、いったいどのように複数会社経営を
実践していけばよいのでしょうか?
そのカギになるのが、
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●ホールディングス経営
●連結決算
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です。
この両者がそろって初めて、
連結シナジーを最大化できる
戦略的な連結グループ経営が実践しやすくなります。
永続するグループ経営を実現していくためには、
「ホールディングス」を上手く活用し、
「連結決算の仕組み作り」に取り組んでいくことが、
とても有効であると考えています。
なぜ「ホールディングス」や「連結決算」が
グループ経営に有効であるかについては、
これからいろいろな視点でお伝えしていきたいと思っていますが、
是非、この2つのキーワードを頭の片隅にでも
入れておいていただくと損は無いはずです。
★★★★★★★
グループ経営に有効な
「ホールディングス」と「連結決算」について、
検討してみたことはありますか?
★★★★★★★