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Vol.70 グループ経営者に必須な月次連結決算書

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経営者であれば、
やはり数字に強くなる必要があると思います。

また、会計数値についても
ある程度の知識は必須と言ってもよいでしょう。

なかには、
「決算書が読めなくても経営ができる」
という経営者も世の中にはいますが、
強い会社の経営者は、
かなり高い確率で、
会計や決算書を使いこなせています。

Vol.37(2)

当然、決算書だけで
経営ができるわけではありません。
もっと重要な経営要素はあると思いますが、
経営者として、一ビジネスマンとして、
やはり会計の知識や決算書の読み方を
知っているに越したことはありません。

とはいっても、
社長自らが会計の専門家になる必要は
当然ありません。
より専門的なところは、
経理部や財務の責任者に任せればよいですので。

あくまで、
「社長という役職」に必要なレベルの
会計や決算書の知識、
ということです。

ですので、
「経営者に会計の知識が必要かどうか?」
といった議論をここでするつもりはありません。

経営者として、
最低限の「会計の知識」「決算書の知識」を
身につけることは「常識」である、
という前提で書かせていただきます。

Vol.17(2)

今時点で、
会計や決算書の知識が不十分でも構いません。
やる気があれば、
勉強して身に付けられるものですので。

それでは、
ここで社長に1つ、ご質問です。

会計には、
・過去
・現在
・未来
の3つの時間軸による考え方があります。

「このうち、どれが会計にとって
一番大切な時間軸でしょうか?」

 

そもそも
「過去の会計?」
「現在の会計?」
「未来の会計?」
と疑問を持たれているかもしれませんが、
是非考えてみてください。

Vol.70(2)

どうでしょうか?
人によって、また状況によって、
解答は変わってきそうですが。

私としては、
ここでは、
「現在の会計」
と答えておきたいと思います。

会計は、
経営状況を一定のルールにしたがって
「数値化」したものです。

つまり、
会計や決算書は、
経営状況を「数値化」することで
客観的かつ具体的な形で、
経営を見える化するツールになるのです。

Vol.70(1)

このような「会計」の世界について、
「過去、現在、未来の
どの時間軸の会計が最も重要であるか」
というご質問でした。

本当はどれも重要です。
過去と現在と未来は、つながっているものですので。

それでも、
あえて1つ選ぶとなると、
「現在の会計」
とさせていただきました。

社長のやるべき業務からすると、
本音としては、
「未来の会計」
と言いたいところなのですが、
やはり、まずは「現在の会計」になります。

これはどういうことかというと、
「今、経営で何が起こっているかを明確にすることが、
すべてにおいてのスタートである」
と考えるからです。

「現在の会計」を使って、
経営の現在地を、
正確に、具体的に、迅速に、把握すること
が経営においては基本だということです。

Vol.70(3)

結局、
「今現在、現場で何が起きているのか?」
これがはっきりしなければ、
経営者として正しい経営判断はできません。

正しい意思決定をするためには、
正しく現状を把握する必要があります。

すべての経営判断、戦略決定のもとは、
「現在」についての正しい現状把握に行きつきます。

そのためには、
「現在の会計=現在の経営状況を客観的に表したもの」
が、大切だということです。

それでは、
この「現在の会計」の「現在」とは、
いつを指すのでしょうか?

長いスパンの「現在」となると、
「今年」になるかもしれません。

また適度なスパンの「現在」となると、
「今月」でしょうか。

さらに短いスパンの「現在」となると、
「今週」になるかもしれません。
もしくは「今日」というレベルもあり得ます。

「現在の会計」を
どのようなスパンで考えるかは、
会社によって異なっても良いと思います。

オーソドックな「現在の会計」はというと、
経営者としてはよく耳にするかもしれませんが、
「月次決算」
だと思われます。

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月次決算をきちんとできていない会社も
たまに見かけますが、
そのような会社は税理士に
作業を丸投げしているケースが多いように思います。

いずれにしても、
「現在の会計」のスパンはいろいろありますが、
まずは「月次決算」を
きちんと経営に活用するところが
スタートだと思います。

経営者として、
今月の会社の経営状況を、
正確に把握されていますか?

グループ経営者として、
今月のグループ全体の経営状況を
正確に把握されていますか?

もしグループ全体の「現在」を
きちんと数字で把握できていないようであれば、
グループとして最適な経営判断が
できていない可能性が高いです。

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グループ経営者としては、
連結決算の仕組みを構築して、
「月次連結決算書」も自由自在に操れるように
チャレンジをしてみてください。

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