※平成29年12月8日に株式会社ダイナックより適時開示されている「会社分割による持株会社体制移行及び子会社(分割準備会社)の設立に関するお知らせ」をもとに情報を整理しています。

内容

持株会社体制への移行

開示概要

●平成29年12月8日開催の取締役会において、
平成30年7月1日(予定)を効力発生日として
会社分割の方式により持株会社体制へ移行すること、
及び平成30年1月上旬(予定)に分割準備会社として
100%出資の子会社(分割準備会社)を設立することを決議。

●会社分割による持株会社体制への移行については、
平成30年3月下旬に開催予定の当社定時株主総会決議による承認
及び必要に応じ所管官公庁の許認可が得られることを条件に実施。

持株会社体制への移行の背景と目的

●『食の楽しさをダイナミックにクリエイトする
それが私たちの仕事です』を企業理念に、
首都 圏・近畿圏を中心に1都1道2府25県に、
258店(平成28年12月31日現在)の多彩な店舗展開をしている。

●その時代、その時代のトレンドや、
多様化するお客様の「飲・食」に対する嗜好・ニーズを敏感にキャッチし、
個性あるレストランの開発を通じて、楽しい時と場所を提供し、
豊かな食文化の創造を使命としている。

●店舗においては、質の高いメニューやサービス、
雰囲気や演出も含めた本当の価値のあるものを提供することで
差別化を図る高付加価値戦略を基本としている。

●価値創造力を高め、さらなる企業価値向上を実現するためには、
①市場環境の変化に即応できる機動的かつ柔軟な事業運営を可能とする経営体制への移行
②M&A及びアライアンス等を活用した業容拡大を図るグループ運営体制の構築
③各事業における経営責任の明確化
④次世代経営人材の育成を推進する
といったことが必要であると考え、
持株会社体制へ移行する方針を決定した。

移行方法

●同社を分割会社とする会社分割(吸収分割)により、
分割する事業を100%出資子会社(分割準備会社)に承継させる予定。
なお、分割する事業は同社が営む外食事業を予定しております。

会社分割の日程

①分割準備会社設立承認取締役会:平成29年12月8日
②分割準備会社の設立:平成30年1月上旬(予定)
③吸収分割契約承認取締役会:平成30年2月上旬(予定)
④吸収分割契約締結:平成30年2月上旬(予定)
⑤吸収分割契約承認定時株主総会:平成30年3月下旬(予定)
⑥吸収分割の効力発生日:平成30年7月1日(予定)

 

Review

今回は「ダイナック」の事例です。

同社のことは私はよく知らなかったのですが、
今回を機に確認をしてみると、
サントリーグループの1社として、
各種業態の飲食店の経営を主要業務とされている会社のようです。

同社の有価証券報告書より抜粋

店舗数は、250店舗を超えているようで、
通常のバー・レストラン以外にも、
ゴルフクラブレストランや道の駅等の施設も
運営されているようです。

 

同社はサントリーグループの一子会社ではありますが、
同社自体は、単体決算のようで、
とくに子会社も保有していない状況です。

そのようななかで、今回、
ホールディングス体制へ移行するとのことで、
その目的としては、

———————————————————-
①市場環境の変化に即応できる機動的かつ柔軟な事業運営を可能とする経営体制への移行
②M&A及びアライアンス等を活用した業容拡大を図るグループ運営体制の構築
③各事業における経営責任の明確化
④次世代経営人材の育成を推進する
———————————————————-

とあります。

 

同社は昭和33年に創業と業歴も長いのですが、
その沿革を確認してみても、
これまで単体決算会社が続いている様子です。

現時点においても子会社が無い状態で、
ホールディングス化するということは、
上記にいろいろと目的は挙げられていますが、
やはり一番の目的は、
「②M&A及びアライアンス等を活用した業容拡大を図るグループ運営体制の構築」
なのではないかと推測されます。

今後のM&Aを見据えて、
ホールディングス体制を構築しておこうということではないでしょうか。

 

ちなみに、
サントリーグループのなかでの同社の位置づけは
以下のような感じです。

サントリーホールディングス株式会社の有価証券報告書より抜粋

 

サントリーグループのなかでは、
「外食」
というくくりで整理されています。

 

今回、同社がホールディングス化することで、
サントリーグループという広いくくりでみると、
同社が外食事業の「中間持株会社的な機能」を有する会社に変わる、
ということでしょうか。
(親会社であるサントリーとしての意向があるかどうかは当然わかりませんが)

会社分割による事業移管の詳細は、
これから決定するということなので、
そちらの情報も待ってみたいと思います。

★★★★★★★
単体決算会社でも
ホールディングス化

★★★★★★★