連結グループ経営にあたって、
最初の連結組織のデザインはとても重要です。

走りながら考える
というスタイルも当然必要なのですが、
十分すぎるほどのデザインをしたうえで
走り始めなければ、
連結グループ内はグチャグチャになります。

Vol.25(1)

そうなると、
複数会社化した目的が何であれ、
グループ全体をコントロールができなくなり、
管理コストばかりが増えていく結果となります。

このようなことにならないためには、
経営者自らが事前に
連結組織デザインを考え抜くことが
重要なのです。

せめて最初のデザインだけは
十分すぎるほど検討し、
絵をきちんと描き、
数字でシミュレーションをし、
徹底的に具体的にしたうえで
スタートをしていただきたいと思っています。

Vol.16(2)

というのも、
会社を複数作ってしまい、
スタートしてからでは、
なかなか軌道修正が難しいことも多いので。

但し、きちんとした初期デザインがあれば、
その予定通りに、問題なく
複数会社の経営が上手くいくかというと、
そう簡単ではありません。

誤解を恐れずいうと、
連結グループ経営のデザインは
必ず変わってしまいます。

初期のデザインをどれほど
十分に実施しても
走っているうちに変わってしまうのです。

Vol.25(2)

経営者の皆さまであれば、
このこと自体はお分かりいただけると思います。

1つの会社のなかでさえ
予定通りにいかないことが多いのに、
複数会社になり、お互いが関連し合う状況下では、
予定通りにいかないことが発生するのは
仕方ないことではないでしょうか。

これは、会社が成長している証とも
言っても良いかもしれません。

企業グループとして成長していれば、
必ず当初想定外の動きが出てきたり、
デザイン自体を変えたくなることがあり得ます。

だからといって、
当初のデザインは重要でない、
ということではありません。

当初のしっかりとしたデザインがなければ、
グループ企業をコントロールすら
できなくなるからです。

但し、当初のデザイン自体は
変わってしまうのが通常なので、
これはこれで受け入れなければいけない
事実でもあります。

どちらかというと、
当初のデザイン通りにいかなくなったり、
デザイン自体を変えたくなってからが、
連結グループ経営の勝負どころ
と言っていいでしょう。

変えるといっても
すべてを変えるわけにはいきません。

当初デザインのなかでも、
根幹になる芯の部分については、
よほどのことが無い限り、
変えることは難しいはずです。

デザインの根幹は変えずに、
あらゆる変化に対応していくことが
求められます。

Vol.25(3)

そのためには、
どのように対応すればよいのでしょうか?

ここで力を発揮するのが、
「ホールディングス経営」です。

ホールディングス形態の経営は、
デザインの根幹を変えずに
変化に対応していける仕組みといえます。

なぜならば、
ホールディングカンパニー自体が
「経営者の思考の枠組み」
のような位置づけに近いからです。

Vol.5

つまり、
ホールディングス形態として
連結グループをデザインしておくことで、
変化に対応しやすい連結グループのデザインに
自動的になっている、
ということです。

容易な気持ちで
チャレンジすべきではありませんが、
本気で連結グループ経営に取り組みたい経営者には、
「ホールディングス連結経営」は、
魅力的なデザインだと思います。

企業グループを成長させ、
永続していきたいと願う経営者には、
きっと効果的なはずです。