会社を複数に分けたり、
別会社を作ったりする際に
機能別に会社を分けるという考え方があります。

小さな会社や中小企業の場合、
新規事業ために別会社を作るケースが
多いかもしれません。

一方で、
企業が成長し、大きくなるにつれて、
機能が細分化され、
ある機能に特化した会社を
作るようになる場合もあります。

Vol.19(1)

小さな会社の場合には、
1人が2役3役をこなさなければ
いけない状況もあるため、
「機能」「役割」を意識することが
少ないかもしれません。

但し、組織が大きくなると、
それぞれの「機能」「役割」が明確になり、
それなりの業務量になります。

それにもかかわらず、
依然として「人」に仕事を付けるやり方を続けていては
企業としての成長は難しいものです。

小さな会社、中小企業では
特定の「人」に依存する組織は
多く見られますし、
仕方ない部分もあります。

但し、
企業が成長し、大きくなっていくには、
特定の「人」に依存せず、
「仕組み」で経営をしていく形に
変えていくことが重要です。

Vol.19(2)

社長には、この「仕組み」を作り、
動くように環境を整備していく、
重要な役割があります。

このような段階で、
特定の機能・役割を持つ別会社を作って
管理していくケースがあります。

たとえば、
・製造会社
・販売会社
・マーケティング会社
といった形で
機能・役割を切り出すようなケースです。

組織を管理する形に正解はありません。

経営者が一番管理しやすい形を目指し、
強い意志をもってデザインしていくことが大切です。

ここで1つ留意すべきことがあります。

経営組織が動いていく中で
1つの機能だけで完結することはない、
ということです。

いくら特定の機能に特化した会社を作っても、
その特定の機能だけでは組織として
動いていくことはできません。

そのため、
特定機能に特化した会社を作ろうとしても、
その特定機能会社のなかで、
さらに細かい機能が細分化され、
足りない機能を補うため別の新たな機能が
生まれてきます。

Vol.19(3)

その最たるものが「間接部門」です。

一般的には
「間接部門は収益を生まない」
として、
コスト削減の対象になるケースが多いものです。

但し、無くなっても支障がない機能かというと、
そういうわけではありません。

たとえば、製造子会社を作ったとしても
それを管理する部門は必要になり、
その製造子会社の中に新たな間接部門が
生まれてくることになります。

通常は、会社を複数化すると、
間接部門、管理部門は肥大化する傾向にあります。

法人が増えれば、
管理コストも増えてしまうのです。

そのため、複数会社化をする場合には、
この管理コストが増えてしまうのを抑えつつ、
経営管理ができる「仕組み」を構築する必要があります。

ここで重要な視点が「シェアードサービス」です。

複数会社化する際に増加しがちな間接コストを
逆にグループ全体で一括して請負い、管理し、
コントロールする役割をもった機能組織です。

そして、
小さな会社、中小企業には、
この「シェアードサービス」機能を
ホールディングスを活用してデザインするのが、
効果的だと考えています。

Vol.19(4)

つまり、
ホールディングカンパニーに管理部門も集約し、
グループ全体の間接コストを抑えるとともに、
グループ全体の経営をコントロールする役割も担うことで、
グループ最適を実現できる仕組みです。

 

ホールディングカンパニーは
まさに究極の機能会社になることができます。

経営者の皆さまには、
グループの「守り」と「攻め」の頭脳として
ホールディングス形態を活用し、
連結グループ経営を実践していく形を
是非チャレンジしていただきたいと思います。