決算書

数字が苦手な社長も
世の中には多くいらっしゃいますが、
成長していく企業の社長であれば、
決算書くらいは読めるように
しておきたいものです。

 

決算書は、
大きく分けて、
資産・負債の明細である「貸借対照表」
損益の明細である「損益計算書」
2つに分類できます。

「貸借対照表」のことは「B/S」
「損益計算書」のことは「P/L」と略されますが、
一般的に「B/S」「P/L」という表現の方が
よく使われるのではないでしょうか。

 

おそらく、
損益の明細である「P/L」の方は、
イメージが湧きやすいため、
意識される社長も多いのではないかと思います。

ただ実は、本当に会社のことがよくかるのは、
「B/S」だったりもするため、
「P/L」だけでなく「B/S」も
見れるようになれるかどうかは、
一流社長or二流社長の分かれ道だと思っています。

 

本当に優秀な社長は、
やはり「P/L」だけでなく「B/S」も
しっかり見ることができるものです。

B/Sに計上されるもの

B/Sに計上される項目は
主にどのようなものがあるのでしょうか?

主だったところを示してみますと、

<資産の部>
・現金預金
・売掛金
・商品
・製品
・有形固定資産
・無形固定資産

<負債の部>
・買掛金
・未払金
・借入金

といったところでしょうか。

 

資産の合計額から負債の合計額を控除した差額が、
純粋な会社の持分(純資産)となります。

この純資産が大きければ大きいほど、
企業価値が高いと言えるでしょう。

 

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「自社の純資産額がいくらであるのか?」
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社長であれば、
この問いに答えられるように
しておきたいものです。

経営にとって重要な項目は?

自社の「純資産額」を押さえるには、
自社の「資産総額」「負債総額」を押さえること、
が重要になります。

なぜかというと、

「純資産額=資産総額-負債総額」

と表現できますので。

 

そう考えると、
まず社長として押さえておくべきは、
・自社の総資産はいくらなのか?
・自社の資産のうち大きな割合を占めるものは何なのか?
といった点です。

すぐに思い浮かべることが
できますでしょうか?

 

たとえば小売業であれば、
「商品」や「有形固定資産(例:店舗)」の
金額の割合が大きいかもしれません。

逆にIT業であれば、
「商品」や「有形固定資産」は小さいかもしれません。

結構、業種によって異なりますので、
同業他社と比較してみるのも面白いものです。

 

このように資産といっても、
いろいろな種類の資産がありますが、
なかでも一番わかりづらい資産が
「無形固定資産」
と表現される資産です。

どういった資産かというと、
目には見えづらく、形は無いけれど、
企業が長く使っていく資産です。

 

一番わかりやすい例としては、
「ソフトウェア」
が挙げられるのではないでしょうか。

今の時代、業務にあたって
システム活用は不可避だと思いますが、
このような業務システムの購入代金や開発代金を
この「ソフトウェア」として表現したりします。

 

また、ブランド名等の価値のある
商標の権利を持っている場合には、
「商標権」といった形で、
無形固定資産に計上されることもあります。

 

一番わりづらくて、目に見えづらくて、
形の無い資産である「無形固定資産」ですが、
個人的には、今の時代、
一番重要な資産と言っても過言ではないと思っています。

つまり、
目に見えない社内資産にこそ、
重要な価値があり、他社と差別化された価値があり、
重要なものである場合が多い、
ということです。

 

但し一方で、
このようにつかみどころのない資産であるがゆえに、
B/Sに資産として計上されるケースは限られてきます。

業務システムといった「ソフトウェア」は、
無形固定資産のなかでは
わかりやすい部類の資産だと言えるでしょう。

結局、多くの会社において
無形固定資産として計上されているものは、
ほとんどが「ソフトウェア」だということです。

顧客との関係

無形固定資産のほとんどは、
「ソフトウェア」であると言えますが、
なかには興味深い項目を
計上している会社があります。

たとえば「電通」ですが、
無形固定資産の内訳の一つとして
「顧客との関係」
という資産が計上されています。

これは資産の名称です。

 

処理方法は、
「効果の及ぶ期間(主として18年)に基づく
定額法によっております」
との有価証券報告書では記載されています。

つまり、
「顧客との関係」自体が
重要な社内資産ということで、
資産として計上したうえで、
減価償却をしているということです。

 

日本ではあまりなじみがない項目ですが、
今の時代「顧客との関係」は
経営において最重要な資産と言っても良いと思いますので、
とても実態にあったB/Sと言えるのでは
ないでしょうか?

 

「顧客との関係」に限らず、
経営にとって重要な無形の資産は、
いろいろとあるはずです。

是非、自社の財務諸表を確認して、
どのような資産が計上されているかを確認するとともに、
B/Sには計上されていないけど、
実際には重要な「無形の資産」についても、
考えてみると面白いと思います。

★★★★★★★
これからは無形資産が
競争優位の源泉になっていく時代です。
どのような無形資産を持っていますか?
★★★★★★★