連結グループ経営を実践するうえで
社長にも知っておいていただきたい用語の解説です。

はじめに

「ROE」という用語をご存知でしょうか?

この用語、
最近よく聞くようになりました。

上場企業では、この「ROE」が、
もっとも熱い指標の1つになっています。

この類の経営指標は、
個人的にはあまり興味が無いのですが、
流行ですので、
一応意識はするようにしています。

そこで、
今回は経営指標の1つである
「ROE」
の基本的な考え方について、
お伝えできればと思います。

ROEの意味は?

まず「ROE」とは、
何の略語になるのでしょうか?

これは、
「Return On Equity」
の略語です。

用語的には、
・Return=利益
・Equity=資本(純資産)
です。

つまり、ROEとは、
「資本を使ってどれくらい利益を上げられたのか」
という意味を表します。

日本語としては、
「自己資本利益率」
といった感じで表現されます。

図で表すと以下のようなイメージです。

ROE図

「ROE=(B)÷(A)」です。

いかがでしょうか、
この指標の意味はイメージできますでしょうか?

ざっくり表現すると
分母にある自己資本(純資産)とは、
「株主の持分」
のことを意味します。

株主の投資額です。

ということは、
「ROE=株主の持分である自己資本の利回り」
と表現して良いと思います。

当然、このROEが高い方が、
投資利回りが良いことになりますので、
株主にとっては良い会社、
と言えるでしょう。

上場会社では
どうしても多くの株主を意識した経営が
求められてしまいます。

外国人株主も増えてきていますし、
ROEは株主向けには、
アピールがしやすい指標でしょう。

ROEは経営にとって必要?

それでは、
未上場の会社や中小企業にとって、
この「ROE」は、
重要な経営指標になるのでしょうか?

中小オーナー企業の場合、
「社長=株主」
になりますので、
社長自身が本当にROEを必要としているか、
ということに行きつきます。

規模の大きな会社から小さな会社まで、
多くの会社の経営の現場を見てきましたが、
ROEが経営議題になることは、皆無です。
(用語として登場することはありますが)

そのような指標が、
本当に経営にとって重要な指標なのかどうかが、
私自身、実感がわいていません。

実際に
ROEを意識していない会社でも
成長していますし、良い会社です。

経営指標としての
ROEの理屈は分かりますが、
「ROEを意識した経営」
というのが、どうしてもイメージができていません。

最も大切な経営指標とは?

本来は、ROEの魅力を
お伝えできれば良いのですが、
私的には「経営現場におけるROE」の魅力を感じられていません。

決して重要でないというわけではなく、
私の中では、
あまり優先順位の高い指標ではない、
ということです。

会社によって意識する指標は
様々で良いと思っています。

経営者として、
ご自身の会社に最もしっくりくる指標が
見つかれば、それでよいかと思っています。