最近は東芝の問題で揺れています。

その背景には、
「チャレンジ」といった言葉を使った
数字(予算達成)へのプレッシャーが
不正会計につながっていった、
とのことです。

会社経営においては、
「数字ばかり意識し過ぎている」
といった批判がでる場面があります。

数字至上主義や
予算達成への強烈なプレッシャーが
会社経営を悪い方向へ向かわせる、
といったことも議論されます。

本当に数字至上主義や
予算へのプレッシャーは
経営にとって「悪」なのでしょうか?

今回はこの点について、
私なりの思いを書かせていただきたいと思います。

 

まず私なりの結論としては、
「最初は数字に徹底的にこだわるべき」
「中小企業はとくに数字にこだわるべき」
ということです。

数字だけが重要ということを
言いたいわけではありません。

本来は「数字」にこだわらなくても、
情熱や価値観をベースに行動していくことで
会社が成長してければベストだと思っています。

事業や自社サービスへの情熱、
顧客への思い等が、
大切であることは当然すぎる話です。

情熱、思い、理念、価値観、
といったものは経営にとっては必要条件です。

これらがなければ、
事業を継続し、永続させていくことは、
絶対に不可能です。

但し、問題は、
「情熱、思い、理念、価値観」
といったものだけで、
事業継続、永続が十分に達成できるのか?
という点です。

ここは、かなり難しいところだと思います。

経営者が「経営」という仕事・役割を
きちんと果たしていかなければ、
その情熱、思い、理念、価値観といったものを
表現し、実現し続けるのは困難です。

結局は、
情熱、思い、理念、価値観といったものが
経営にとっての必要条件ではありますが、
それだけでは十分ではない、
ということだと思っています。

逆に、
この情熱、思い、理念、価値観を
きちんと表現し、実現していくことを可能にしてくれるのが、
数字であったり、その他経営ツール、スキル
だと思っています。

とくに小さな会社や中小企業は、
事業への情熱、思い、理念、価値観は
とても強くもっている一方で、
業績がついてこない、
という状況はよくあることです。

この大きな原因は、
「数字へのこだわりが弱い」
からだと思います。

 

やはり、
数字へのこだわりが弱い組織よりは
数字へのこだわりが強い組織の方が、
事業を継続し、成長させていく可能性が
圧倒的に高いです。

数字へのこだわりが弱かったり、
数字へ関心が無かったり、
数字の見方や使い方がわからない会社で
好業績を継続できている会社は
見たことがありません。

いくら強い情熱や理念があっても、
事業を継続できないのであれば、
元も子もありません。

昨今の東芝問題のように
「数字至上主義が経営を悪くする」
といったような批判がされることもあります。

それも1つの事実としては
正しいとは思います。

但し、
「数字至上主義が経営を悪くする」
という批判は全ての会社に
当てはまるものでは無いと考えています。

どちらかというと、
数値管理が徹底されている大会社には
当てはまるフレーズかもしれません。

一方で、
小さな会社や中小企業の場合は
この指摘はほぼ当てはまらないでしょう。

なぜかというと、
小さな会社や中小企業のほとんどは、
数字へのこだわりが弱かったり、
数字へ関心が無かったり、
数字に見方や使い方がわからない、
といったケースに当てはまるからです。

 

つまり、
これまでに徹底的に数字にこだわり、
企業文化として「数字」が根付いている会社だけに、
「数字至上主義が経営を悪くする」
といった問題提起が当てはまるのです。

これまで数字へ
こだわったことがない会社においては、
まずは徹底的に数字にこだわる文化を作ること。
これが、やはり「経営の王道」だと思います。

数字にこだわったことがない会社の場合、
数字にこだわることにより得られるメリットの方が、
それにより失うデメリットに比べ
断然に大きいはずです。

結局、
数字にこだわったことがない会社が
「数字至上主義が経営を悪くする」
という理由のもと数字へこだわらないのは、
ただの「逃げ」だと言ってよいでしょう。

まずは、
経営者として
数字にこだわっていただきたいと思います。

そして、
企業組織全体を
数字にこだわる文化に
変えていっていただきたいと思います。

もし、その結果として
「数字至上主義の弊害」
といったものが生じた場合には、
そのときに対応を考えれば良いだけです。

おそらく、そのときには
業績も1ランク上の業績になっているはずですし、
より高い次元での新たな対応を
模索するステージになっているはずです。

 

最後に、繰り返しになりますが、
「最初は数字に徹底的にこだわるべき」
「中小企業はとくに数字にこだわるべき」
だと考えています。

参考記事

●「Vol.17 数値シミュレーションをして具体化