連結グループ経営と
複数会社経営は異なります

ただの複数会社経営でよいのであれば、
連結決算までは必要ないかもしれません。

一方で、
連結グループ経営を実践し、
成長し続け、
永続する企業グループを
目指すのであれば話は別です。

経営者として、
本当に強いグループ企業にしたいのであれば、
連結決算の仕組みを構築することは、
不可欠だと思ってください。

Vol.6

連結決算の仕組みの必要性については、
これまでも何度も繰り返しお伝えしていますので、
以下の記事も参考にしてみてください。

<参考記事>
Vol.54 社長のための連結決算とは?
Vol.55 グループ経営の仕組みとしての連結決算
Vol.56 連結決算の目的を決めるのは社長

 

いかがでしょうか?

おそらくグループ経営者であれば、
連結決算の有用性や必要性は
ご理解いただけるのではないかと思います。

但し、
連結決算の有用性について
グループ経営者にお伝えしていると、
よく聞かれる質問があります。

それは、
「連結決算システムを導入すれば、
連結決算の仕組みはできますか?」
といった質問です。

Vol.55(1)

つまり、
ITで解決できる仕組みかどうか、
ということです。

私は、
たいていの場合は、
「Excelがあれば十分です。」
と回答させていただきます。

私はこれまで多くの会社の
連結決算の仕組みづくりを支援してきました。

そして、
連結決算書を作成する部分については、
そのほとんどすべてが、
Excelを活用した仕組みです。

なかには、
Excelから発展して、
連結決算システムに移行していく事例もあります。

このような事例は、
連結決算の仕組みの「導入期」を乗り越え、
ワンランク上の連結グループ経営を
目指すような会社の話です。

連結決算の仕組みを作る導入期は、
すべての事例においてExcelを活用しています。

Vol.53(3)

逆に、
連結決算システムを
購入している会社であっても
上手く活用できていない会社は多いものです。

そのような場合には、
いったんExcelに切り替えることを
提案するケースもあります。

別にExcelに強いこだわりが
あるわけではありません。

とくに導入期においては。
「Excelで十分」
だと感じているからです。

下手にシステムに頼ろうとするよりは、
まずはExcelで仕組みの基礎を作る方が、
効率的なのです。

その理由は、
連結決算の仕組みを細分化して考えてみると
わかりやすいかもしれません。

Vol.59(3)

連結決算の仕組みは、
大別すると、
①連結決算の「専門知識」
②連結決算書作成の「作業」
③各グループ会社の「現場オペレーション」
から成り立っています。

①の「専門知識」は少し勉強が必要ですが、
システムとはそれほど関係がありません。

②の「作業」は、
グループ会社が10社以上なければ、
Excelで十分対応が可能な作業です。

そして、
連結決算の仕組みづくりで、
もっとも大変で、重要な部分は、
実は③の「現場オペレーション」なのです。

この現場オペレーションとは、
経営の仕組みやマネジメントそのものです。
決して「ITシステム」が
解決してくれるものではありません。

Vol.55(5)

つまり、
連結決算システムで対応してくれるのは、
主に②の部分であり、
部分的に①の部分を補佐してくれる程度です。

そうであれば、
使い勝手が悪いシステムをなんとなく利用するよりは、
ご自身の意思を反映しやすいExcelを活用した方が
効率的かつ有用になる場合の方が多いのです。

結局は、
連結決算システムを導入しただけでは、
連結決算の仕組みは構築できないのです。

もう少し言うと、
「Excelで連結決算の仕組みを作れない会社では、
連結システムを使いこなすことはできない」
と考えています。

Excelで連結決算の仕組みを作り上げ、
それで物足りなくなったときこそ、
連結決算のシステムが力を発揮するときです。

Vol.67(1)

Excelでは不足する機能を
実感してはじめて、
システムに何を期待すべきかが
明確になるはずです。

そして、
そのときこそ
「ワンランク上の連結グループ経営」
に移行していくステージになり、
成長、永続する企業グループへの道に
つながっていきます。

まずは「Excel連結決算」から
チャレンジしてませんか?