収穫の夏

昨年末から
週末農業を始めました。

※農業を始めた経緯:【コラム】本業への思いとグループ経営

 

農業は初心者で、
月に3~4回だけ畑に少し通う程度なので、
全く本格的ではありません。

昨冬に土壌作りをして、
春に種蒔きをした農作物が、
ようやく収穫期になってきました。

 

最近は暑いため、
農園に行くのも挫けそうになるのですが、
きちんと農作物が育っているかどうか気になるもので、
なんとか頑張って通っています。

収穫までたどり着かず枯れたり、
収穫期を逃してしまい、
ダメになったりする農作物もありますが、
なかには収穫できた農作物もあります。

たとえば、
・小松菜
・カブ
・トマト
・ししとう
・じゃがいも
・なす
といった農作物です。

目標達成

ただ、週末農業を始めたときに、
私がどうしても作りたかった農作物があります。

それは、
「枝豆」
です。

私は子どもの頃から枝豆が大好きで、
この時期になると、
毎日と言ってよいほど枝豆を食べます。

そのため、
「自分で枝豆をいっぱい作って、
 それを収穫して、いっぱい食べる」
というのが1つの目標でした。

 

そして、
先週末に農園に行ったときに、
ついに、目標達成の瞬間が来ました。

枝豆の収穫です。

実際には、
大きな実に育った枝豆は
あまりありませんでしたが、
それでも、実際に収穫したときは
ある種の達成感がありました。

 

それで、味はどうだったかというと、
大きさは小ぶりでしたが、
とても美味しかったのです。

良い経験になりました。

原価計算

ただ、結局収穫できた枝豆は、
お店で買う量に換算すると、
だいたい「3袋」分程度の量でした。

枝豆を作るために、
防虫ネットをかけたりして、
結構手間もかけましたし、
畑のスペースもそれなりに使いました。

種蒔きから収穫まで約3ヵ月

「美味しかったのは美味しかったけど…、
 いったい原価はいくらかかっているのだろう?」

 

計算するのが少し怖かったのですが、
数字で現実を直視する大切さは、
私の本業のなかでクライアントにも伝えていることです。

ということで、
私自身、一応原価計算をしてみました。

 

<畑代>
・年間利用料:約65,000円
・使用スペース15%
・収穫までの期間:3ヵ月
約2,400円(65,000円×15%×3ヵ月/12ヵ月)

<農園への交通費>
・電車代:約1,200円/回(往復)
・枝豆のために通った回数:約6回と換算
約7,200円(1,200円×6回)

<防虫ネット等の代金>
・全部で約1,200円

<人件費>
・費やした時間は移動時間も含めると約25時間と計算。
・農業に費やした時間単価の考え方は少し難しいところですが、
1時間個別相談単価の2万円の3割程度と見積もっても時間単価は6,000円。
・枝豆にかけている時間割合を枝豆用スペース割合15%と考える。
⇒人件費:約22,500円(6,000円×25時間×15%)

 

単純合計すると、
「3袋相当で33,300円!」
でした。

枝豆1袋相当で11,100円です。

 

たとえば、
枝豆をお店で1袋買う値段が
500円だと仮定します。

お店で売られている枝豆は、
売価ベースでの金額なので、
原価ベースに換算すると、
高くても200円程度なのではないかと思います。

 

単純に考えると、
私が作った枝豆の原価は、
お店で売られている枝豆と比べて
55倍の原価金額ということです…。

別に農業をビジネスとして
取り組んでいるわけでもないため、
お金に表せない価値で考える必要はあるものの、
数値で論理的に考えると、
やはり、正直ちょっと複雑です。

 

来年は「枝豆」から撤退すべきかどうか、
検討中です。

農業と戦略

偶然ではありますが、
少し興味を持ち、なんとなく始めてみた農業。

 

お金だけで考えると、
自分で農園を借りて農作物を作って収穫するより、
お店で買った方が断然割安になります。

手間の面でも、
農園に行くのも時間かかりますし、
暑いなかや寒いなかでの作業は大変です。

 

週末農業なので、
止めるのは簡単ですし、
止める理由はいくらでもあるのですが、
少しかじった程度止めてしまうのも、
なんとなく悔しい気がしますし、
一方で、なんとなく「面白み」も感じはじめています。

具体的に、
どこが面白いかと言うと、
・1週間ぶりに成長を見るのが楽しみ(がっかりもしますが)
・雑草を抜いていると、無心になれる
身体を動かしている感じがある
・収穫をした瞬間の達成感
といった点でしょうか。

 

そして、
最近新たに気づいた
農業のもう1つの「面白み」があります。

それは、

—————————–
収穫と種蒔きのバランス
—————————–

です。

 

この時期は、気温も上がり、
春に蒔いた種を収穫する時期です。

収穫の最適期から1週間遅れると
ダメになったりするので、
どうしても収穫のことに頭が行きがちです。

 

私もいろいろと収穫に労力を割いているうちに、
ふと気づくことがありました。

「収穫したら、畑が空きスペースだらけになってしまう…」

収穫することはうれしいことなのですが、
「収穫=その瞬間、そのスペースから何もなくなること」
を意味します。

 

つまり、
収穫ばかり続けていると、
一気に畑が空きスペースだらけになってしまい、
いわゆる「デッドスペース」に様変わりしてしまうのです。

結局、収穫と同時に、
上手く場所とタイミングを見計らって、
段取り良く種蒔きも並行して行っていかなければ、
何もできないロス期間が長くなってしまうということです。

 

素人ながら、
このようなことを感じていると、
まさに「ビジネスの世界」と同じだと
思うようになりました。

ビジネスの世界でも、
「種蒔き」とか、「収穫」といった
単語を使う機会が多いと思いますし、
この「種蒔き」と「収穫」の両立は、
大事なポイントだと思います。

 

ということで、
農業にも「戦略性」が必要だということに気づき、
俄然、興味をそそられたこともあり、
とりあえず無理のない範囲で
週末農業を続けて行きたいと思っています。

 

初心者なので、えらそうなことは言えませんが…。

★★★★★★★
収穫と種蒔きのバランスは、
とれていますか?
★★★★★★★